約 4,769,024 件
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/901.html
リリス(りりす) 作品名:beatmania IIDX 作者名:二代目まとめあき 投稿日:2008年11月24日 画像情報:640×480px サイズ:101,644 byte ジャンル:テンプレ未使用 キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年11月24日 beatmania IIDX テンプレ未使用 二代目まとめあき 個別り
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6955.html
beatmania IIDX INFINITAS 【びーとまにあ つーでぃーえっくす いんふぃにたす】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 Windows 7/8.1/10 販売・開発元 コナミアミューズメント 基本料金 1,628円/月(税込) サービス開始日 2015年12月1日 判定 初期版 シリーズファンから不評 2019年以降 改善 ポイント KONAMI初のPC版IIDX収録曲数は1500曲以上SIRIUSから現行作までの楽曲がプレー可能膨大な楽曲数が売りだが、それによる解禁の重さが問題キーボード及びゲームパッドを使った新たな遊びが可能 beatmania IIDXシリーズ 概要 今作独自の特徴 評価点 賛否両論点 問題点 本作用のコントローラーの準備について 総評 余談 概要 PS2で発売された『beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST』(以下CSEMP)から6年ぶりに登場した家庭用IIDX。17 SIRIUS以降の収録楽曲を中心に収録した完全新作となっている。 コナミのクラウドゲーミングサービスである「コナステ」(*1)内のコンテンツであるため、対応機種がWindowsPC向けとなっている。 システムに『beatmania IIDX 21 SPADA』をベースにしつつ、全体的に課金方法や仕様等が過去の買い切りであったCSとは大きく異なるものとなっている所が特徴。 長らく停滞していた久々の家庭用新作という事もあって、熱心なユーザーからの期待を集めサービス開始前から盛り上がりを見せていた。 サービス開始の当初はシステムの基礎が未熟で楽曲数が39曲のみと不備が多かったのだが、本作の4周年を迎えた2019年以降は未解禁楽曲の救済処置が行われている他、現在の楽曲数は1500曲以上という抜群のボリュームを誇った事により、評価は2018年以前とは異なって一気に上昇した。 2020年8月5日及び2024年3月13日にて行われた大型アップデートにより、UI及びゲームシステム等の要素は一新されている。2023年8月の時点でLEGGENDARIA譜面の実装及びBIT解禁における仕様の見直しも行われており、サービス開始の当初と比べて評価は著しく向上している。 今作独自の特徴 ゲーム自体の仕様(BEMANIシリーズのコナステ版共通) 「コナステ」内のコンテンツであるものの、タイミング判定の関係でクラウドゲーム形態を使用していない。そのため、本編をダウンロードしてインストールしなければプレー出来ない点に注意。 料金体系 料金は月額制で、クレジットカードかPASELIで支払い可能(1,628円/月)。 サービス開始からしばらくは「購入期間は毎月1日~月末までの固定」、「日割り計算がなく、月後半から契約を開始しても全額課金(有効期限は月末まで)」という仕様であり、「加入日が月末に近いほど損をする」という状態だった。 2022年10月に「加入日から翌月加入日と同日の前日までサービス利用可能となり、以後加入日同日に自動更新」という仕様に変更されたため、上述のような状態はなくなった。 従量課金要素として「INFINITAS TICKET」(以下、チケット)が存在する。 「段位認定」「MISSIONの追加機能」「championship(*2)」をプレーする際に使用する。 最初から特定の曲がセットで販売されている有料追加楽曲パックもある。購入は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。以下は現在販売されている楽曲パックの一覧(長いので折りたたみ)。特記しない限り曲数は30曲で値段は6091円または5538ポイント。 + 有料追加楽曲パック一覧 「INFINITAS 楽曲パック vol.1(19 Lincle)」(25曲/5073円または4612ポイント) 「INFINITAS 楽曲パック vol.2(19 Lincle + The 7th KAC)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.3(20 tricoro)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.4(20 tricoro + The 8th KAC)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.5(20 tricoro + 旧曲)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.6(21 SPADA)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.7(21 SPADA)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.8(22 PENDUAL)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.9(22 PENDUAL)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.10(23 Copula)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.11(23 Copula)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.12(24 SINOBUZ)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.13(24 SINOBUZ)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.14(25 CANNON BALLERS)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.15(25 CANNON BALLERS)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.16(26 Rootage)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.17(26 Rootage)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.18(26 Rootage + 旧曲)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.19(27 HEROIC VERSE + BPL S2)」(50曲/10780円または9800ポイント) 「INFINITAS 楽曲パック vol.20(27 HEROIC VERSE) 「INFINITAS 楽曲パック vol.21(28 BISTROVER) 「INFINITAS 楽曲パック vol.22(28 BISTROVER) 「INFINITAS 楽曲パック vol.23(29 CastHour + スペシャルセレクション)」(40曲/8778円または7980ポイント) 「INFINITAS 楽曲パック vol.24(29 CastHour) 「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.1」(8曲/980円または891ポイント) 「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.2」(8曲/同上) 「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.3」(8曲/同上) 「INFINITAS pop n music セレクション楽曲パック vol.1」(12曲/2480円または2255ポイント) 「INFINITAS pop n music セレクション楽曲パック vol.2」(12曲/2480円または2255ポイント) 「INFINITAS jubeat セレクション楽曲パック vol.1」(10曲/1980円または1800ポイント) 「INFINITAS BPLセレクション楽曲パック vol.1」(10曲/同上) 「INFINITAS SOUND VOLTEX セレクション 楽曲パック vol.1」(12曲/2480円または2255ポイント) 「INFINITAS 東方Project セレクション 楽曲パック vol.1」(5曲/980円または891ポイント) 収録曲数 総収録曲数は2024年8月時点で1532曲。 最初から選べる曲は2024年3月の大型アップデート時点で161曲。下記の楽曲に加え、RESIDENTまでの全バージョンから有名どころを揃えている。 それ以前は『SIRIUS』初出の一部、その他の旧曲、2019年にて追加された4曲(*3)、2020年に追加されたオリジナル2曲と『HEROIC VERSE』初出2曲の計47曲と、他機種のコナステに比べるとずいぶん寂しいボリュームだった。 それ以外の楽曲は楽曲パック、DJ POINTとBITを利用した解禁楽曲になる。 本作独自のオプション キーボード向けのASSISTオプションとして「KEY ASSIST」「ANY KEY」が搭載されている。 「KEY ASSIST」3つ以上の同時押しが、無条件で2つの同時押しに減り、なおかつチャージノートも先端のみになるオプション。使用してクリアした場合は「ASSIST CLEAR」になる。 「ANY KEY」タイミングが合っていれば、どのキーを押してもオブジェがあるレーンで押した判定となる、判定タイミングの調整に使用するオプション。使用時はスコアもクリアも記録されない。(プレー曲数のみカウントされる) MOVIE ON/OFF(詳細オプションから変更) これを使ってOFFにするとムービーが非表示になり、薄くタイトルロゴが表示されるのみになる。 動作制限モード(2024年4月3日にて実装) 本作を動かす為のPCにおけるスペックが乏しいと判断された場合、自動的に動作に制限がかかるモード。 解禁システム 現在はゲーム内通貨「BIT」を貯め、それを使って楽曲やカスタマイズを解禁する仕組みになっている。BITは楽曲クリアごとに「譜面問わず1回1000BIT(*4)」が貰える他、累計実績「Achieve Mission」をクリアすることでも貰える。 2023年7月下旬にのアップデート前は、BITを貯める手段が選択した課題・解禁譜面ごとや累計の実績をクリアする「MISSION」システムのみであった。 チケットを使えば1日間2~3個のMISSIONを受注する・MISSION達成時の報酬を倍増する・約1日(22時間)1回のみ達成可能なMISSIONを即座に再受注可能な状態に戻す、といった事が可能にだった。 楽曲ごとのハイスコア累計に比例して貯まったDJ POINTの数量に応じて解禁される隠し曲もある。 なお、カスタマイズの解禁は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。変更についてもAC版Lightning Modelのプレミアムエリア(サブ画面)およびそれに関する機能がないためサイトからのみ。 評価点 家庭用音楽ゲームにしては破格の楽曲数 これが本作最大の評価点と言える。SIRIUS以降の楽曲を自宅等のゲーセン以外の環境で、低難度譜面から高難度譜面まで幅広くプレーできる。総収録曲数は2024年6月の更新で1532曲もある。 やはり音楽ゲームなので収録楽曲が多いことは魅力的。PCとはいえ家庭用音楽ゲームとしては規格外の収録楽曲数を誇る。 どれぐらい大規模なのかと言えば、携帯機ではあるが『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』の221曲+DLC100曲やPS4の「DJMAX RESPECT」の146曲+DLC専用楽曲(*5)等、PC版の「EZ2ON REBOOT R」の256曲+DLC135曲でも「家庭用音楽ゲームとしては驚異の曲数」と評価されている事と、現在ではそれらの数倍以上という大規模のボリュームを誇る事から本作の収録曲数の多さがわかるだろうか。 2022年3月には当時のAC現行作CastHourの楽曲も配信され、ついにAC全てのバージョンフォルダが揃った。2024年現在はRESIDENTの楽曲まで追加されている。 もちろんAC版の現行作である「EPOLIS」にて初収録されたBEGINNER譜面は本作にも収録されている。 ACの削除曲も一部収録されており、専用ムービー付きで収録された「Be Rock U (1998 burst style)」など意外性のある旧曲も逃していない(*6)。 過去のCS作品に1度しか収録されなかった旧曲も数多く再収録されている。「22DUNK」や「never let you down」などはCSでは3rd style(2000年)以来の復活となる。 INFINITAS向けのオリジナル楽曲も評価は高い。その例として挙げるのならINFINITASの大型アップデートを記念した「Rejection Girl」やPS2向けのCS IIDXシリーズではお馴染みだったL.E.D.氏によるCS EMPRESSの「ErAseR EnGinE DistorteD」以来12年ぶりのINFINITAS向けオリジナル楽曲となる「GRAVITON」、その他にもpop n musicやjubeat等からのAC版より先行収録となる新規移植楽曲なども色々ある。 過去のCS作品には無い新譜面や追加DP ANOTHERをプレーできる旧曲とCS作品から先行収録されたLEGGENDARIA譜面もある。 この膨大な楽曲数は後にコナステ作品である「SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS」のほうに上回られているが、DPを含む譜面数やBGA等の1曲毎のデータ量を考えれば、総合的なボリュームとして見劣りはしない。 AC版ゲームシステムへの対応 初版システムからSPADAベースなので、今までのCSに無かったチャージノートやEX-HARDゲージ、フローティングハイスピード等がついに家庭用に登場。昔の楽曲を最近のシステムでプレーできる。 HI-SPEED関連の仕様がAC版と同一のものとなった(サービス開始当時)ため、速度変化をする楽曲への対策(いわゆるギアチェン)のACに通用する練習ができるのも過去のCS作品と比べた大きな利点。 細かな点では判定の仕様も違っているため、tricoro以降からプレーを始めたユーザーも馴染みやすい。(*7) copulaにて搭載されていたHELL CHARGE NOTE要素も2020年2月の楽曲パック登場とともに実装された。CastHourの新要素であるマルチスピンスクラッチ(MSS)要素も2022年3月の当該楽曲の追加で実装。 2020年8月に大型アップデートが行われ、よりAC版に近い仕様になった。 『HEROIC VERSE』のLIGHTNING MODEL筐体と同じフレームレート120Hzのゲーミングモニターに対応。 R-RANDOM、ASSISTED EASYオプション追加、BEGINNER譜面追加。 その後も「レーンの明るさ調整」「ここからスタート表示」「エフェクター機能」「判定自動調整」等と継続的に機能が追加されており、徐々にAC版に近い仕様になっている。 2022年4月のアップデートにより、プレー画面やリザルト画面が当時現行ACのCastHour準拠(20万点制の旧式スコア廃止など)の仕様になった。 2023年7月のアップデートに伴い、現行作の最上位譜面である「LEGGENDARIA譜面」が遂に実装された。ただしその譜面を遊ぶには「INFINITASチケット1枚を5枚のLディスクと交換し、1回遊ぶ毎にLディスクを1枚消費する」という仕様になっている。 2024年3月13日の大型アップデートにて本作の解像度がRESIDENT準拠のFHD(1080p)に変わり、判定タイミングの分別表示や段位認定の課題曲における見直し等のアップデートが行われた。 2024年4月下旬のINFINITAS感謝祭にてRESIDENT準拠のリザルト画像が実装され、更にINFINITAS向けのオリジナルLEGGENDARIA譜面も実装された。 キーボード及びゲームパッドでのプレーに公式対応 PCと言う本機種を活かして本作ではキーボードでもプレー可能。1鍵盤毎に2つのキーがアサイン可能、そしてRealforceや昨今のゲーミングキーボードのように同時押し制限の無い「Nキーロールオーバー」を謳っているキーボードを使えば同時押し制限を恐れないまま自由にプレーできる。 2020年8月5日の大型アップデートに伴い、ゲームパッドにおけるボタンのアサインにも対応する様になり、サードパーティー製ゲームコントローラーにおけるボタンのアサインが容易くなった。 オンライン接続対応 ACとは仕様が異なるものの、家庭用としては初のクリアレート、ネット接続によるライバル機能等が追加された。 かつて開催されていたChampionshipも、その内容は楽曲解禁 スコア競い合いというモードであり、オンライン接続ならではできたオリジナル要素とも言える。 PCゲームにしては軽い方に入る動作条件 本作の動作条件はサービス開始した時の基準から見れば(当時高性能パソコンがまだ普及していなかった事もあって)高い方に入っていたのだが、2024年現在ではHDD容量やメモリ容量等を除いてその動作条件はそんなに変わっておらず、本作の動作条件を全て満たしているPCが非常に増えている。 目安として2024年現在のミドルクラス以上のPCであれば本作の動作条件を全て満たしており、入力遅延に関してもモニターとPCの特定の設定を変えれば解決可能。 2024年3月13日の大型アップデート第2弾における本作のフルHD対応に伴い本作における要求スペックが上がったものの、それでも1080p出力ができるミドルクラス級のPCであれば、その新しい要求スペックを気にする事なく動作できる。 2024年4月3日にて本作の独自要素として、上記の要求スペックより乏しいPC向けの動作環境で動く「動作制限モード」が実装された。 また、本作のトライアル版を用いることで動作確認ができる。 その他の評価点 CEROレーティングの影響がないため、一部の曲のBGAがACと同じ内容で収録されている。(*8) 賛否両論点 公式プレミアム専用コントローラーの出来 サービス開始から約半年後に発売されたプレミアム専用コントローラーだが、以下の理由で評価が割れている。 鍵盤仕様について: マイクロスイッチ100g重(0.98N)のバネ無し。販売当時の旧筐体の出荷設定(*9)とも、ゲーセン独自でカスタマイズにおける主流設定(*10)とも異なる仕様。そしてやや重めの設定であるため慣れていないと体力消費が激しい。 これに関しては2018年2月にて改善版のプレミアム専用コントローラーが発売された。鍵盤マイクロスイッチが100gから80gになってやや軽くなり、ケーブルも差し抜き式になった事で根本が折れる心配は無くなったものの、代わりにターンテーブルが軽過ぎになって反応が鈍くなった。 ターンテーブル: ターンテーブルのサイズがPS2版専用コントローラーと同じく小さめである為、本コントローラーでスクラッチに慣れるとACで違和感を覚えてしまう(*11)。 公式にあったプレビューとは異なりスクラッチしやすさを補助する凹凸付きのカーボンシート(通称EMPRESSシート)が貼られていない。改造オプションでシートを貼る事はできるが、初期版だとスクラッチが少しやりづらい。 後に素材がプラスチックになった、エントリーモデル版の専用コントローラーが2019年8月31日にて発売された。 こちらはボタンがPS2版以前の仕様と同じくプラスチック製になっている代わりに、Bluetooth機能が追加されており、本シリーズのスマホ版である『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』にもBluetooth経由で対応している。 2020年に発表されたプロフェッショナルモデルならばターンテーブルも含めAC・LIGHTNING MODELの仕様を再現している。ただしお値段は税込80,080円(INFINITASチケット100枚付属なので実値段は7万)である。 楽曲パックについて 楽曲パックに関しては購入すればBIT消費による解禁は不要であり、すぐに遊べられると言う大きいメリットはあるが、その値段は6091円(Vol.1のみ5073円)とかなり高い。 1パックあたりの楽曲数が25曲~30曲と多い為、全曲満遍なくプレーする人なら価格相応の価値はあるものの、特定曲のみ購入することはできないのが痛いところ。 値段はおおよそ税込みで収録曲数×約203円(*12)。同社のスマートデバイス向けアプリ『jubeat Plus』や『REFLEC BEAT plus』等が4曲500円であることを考えると一見やや割高だが、本作の場合はキー音やBGA等で制作の手間が上記タイトルよりかけられていたことと、DP用にさらに各難易度ごとの譜面が存在することなども含めれば不当とは言い難い。 不定期で楽曲パックの半額セールが実施される。対象となるのは最新パックから数えて半分よりも古いもののみだが、その機会を狙って購入するのも良いだろう。 2020年12月にスタートアップセレクションが登場。これらは8曲980円(一曲当たり約123円)と非常にお手ごろな価格・曲単価になっている。 大型アップデート第2弾にて改修された段位認定の課題曲について 2024年3月13日にて行われた大型アップデートに伴い段位認定の課題曲が見直されたのだが、改定前の問題点であった「場違いな譜面の採用」の多くが改善された一方で、一部の課題曲に若干賛否が残っている。 例としてSP皆伝の1曲目が弱かった「G59」のSP ANOTHERから今でもSP皆伝の1曲目としてお馴染みの「嘆きの樹」のSP ANOTHERに変わった評価点はあるものの、一方でDP皆伝のラストが「Almagest」のDP ANOTHERから「perditus†paradisus」のDP ANOTHER(*13)に変わった等の問題点がある。 また、AC RESIDENT以降からはSP中伝の課題曲が一気に難化した事(*14)に対し、本作のSP中伝における課題曲はいずれもその前例に当てはまらない程難化していない為、「INFINITASのSP中伝をクリアしてもAC EPOLISのSP中伝では歯が立たない」というブレが起きている。 ただし、段位課題曲の改訂実施時に既に取得していた段位の剥奪は行わないという措置が取られた(*15)ため、改定前と合格難易度を大きく変えないようにこれらの選出がなされた可能性はある。 問題点 本作用のコントローラーの準備について 公式の物の場合、入手困難なPS2の旧作向け専用コントローラーを(コンバーターを介して)使うか、受注生産の新型コントローラを購入するか、或いはサードパーティ製のIIDX用コントローラーを買うのか、の3択である。上記が用意できない場合はキーボードもしくは一般のゲームパッドでのプレーに限定される。 今作向けに販売開始された「プレミアムモデル」は、税込み32,184円。また支払いについてはクレジットカードしか対応しておらず、現金・コンビニや銀行等のその他振込みには対応していない。 なお、2019年に登場した「エントリーモデル」(税込18,800円(*16))以降はPASELIでの決済に対応している。 最新版の「プロフェッショナルモデル」(税込80,080円)はAC版のLIGHTNING MODEL筐体に準拠している。 「プレミアムモデル」と異なり、こちらはターンテーブルのシートに凸凹が追加され、更にターンテーブルが向いている横側に新たにイヤホンジャックが加わる他、プレー状況に応じたLED電飾が搭載されている。 各新型コントローラーは受注生産や抽選販売といった体制を採っているため、受注/抽選期間中でのみ正規購入が可能だったことも入手難度を上げている。ただし金額と時期を除いた専用コントローラーの入手難度そのものは、2000年後半~2011年頃、およびINF専用コントローラー販売までの期間からさほど変わっていないかむしろ下がっている。これは旧作向け専用コントローラーの販売自体が、2000年・2004年・2011年にしか行われていないため。 PS2専用コントローラーの場合、コンバーターの遅延に悩まされる。機器の選定は勿論の事、遅延対策も必須。また特にPS2専用コントローラーは中古での購入が前提となるため状態の問題も存在する(*17)。 本シリーズ向けのサードパーティ製のIIDX用コントローラーについては、種類がそれなりにあり、日本からでも比較的いつでも購入可能なのが幸いだが、機種によっては本作用のセッティングが必要。 キーボードの場合について:本シリーズの高難易度譜面の多くは複数キーによる同時押しが前提となるため、キーボードの同時押し制限は無視できない壁となる。高難度譜面をキーボードでプレーするつもりならNキーロールオーバーに対応したゲーミング仕様のものは必須である(*18)。 一般のゲームパッドの場合、5鍵盤ならまだしも7鍵盤というボタン数の多さや、難易度インフレによる操作量の増加、本来のゲーム性を考慮すれば、まずプレイ環境という面でのハードルが非常に高いと言える。 「エントリーモデル」については頻繁に再生産がおこなわれており比較的入手しやすいが、構造がPS2時代のコントローラとあまり変わらないにもかかわらず、税込み18,800円と従来よりも高価となってしまっている。 版権曲・JASRAC信託曲は基本未収録 『17 SIRIUS』の「MIRU Key Way」などの版権曲、『26 Rootage』以降のIIDX EDITIONカバー楽曲、『29 CastHour』以降のJ-POP楽曲はライセンス契約の問題のせいか、今のところ未収録。 また、オリジナル楽曲でも一部はJASRACに著作権管理を委託しているもの(*19)があり、収録を行おうとするとJASRACからの許可および楽曲使用料金の支払いが必要になるため、家庭用版での収録が難しいものと考えられている(*20)。楽曲の権利扱いが似ている後述の『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』でも同様の楽曲は収録が見送られているものが多い。 最新バージョンまで継続的に楽曲を提供しているY&Co.(REMO-CON)の楽曲が主にこれに該当しており、現在も話題にあがる人気曲である「Daisuke」は未収録。シリーズ初期の人気アーティストであるTaQやgood-coolの楽曲も7th以降のものはUMでも収録されていない(≒今後も本作で収録される見込みが薄い)のはこれが要因と思われる。これにより9thのワンモア曲でDP皆伝の常連ラスボス曲「quasar」やGOLDのワンモア曲「Sense 2007」などが未収録。最近の作品の曲だとYamatoのLevelシリーズが全曲未収録である。 これにより、家庭用版が無い『17 SIRIUS』以降の収録曲かつアーケード現行版で削除済みのためプレー手段が希薄となっている楽曲がいくつか存在している。 同じコナステの『SDVX』以降のタイトルでは版権曲の配信も行われている。先行したタイトル故に許諾の取り方などが異なる可能性はあるが、同ブランド内のタイトルでもあるため、比較されてしまうのも仕方ないだろう。 楽曲追加ペースの遅さ・収録曲の偏り 追加課金の楽曲パックを除き、基本料金のみでプレーできる楽曲の追加は2023年10月更新以降2曲/月のみ。 初期は1ヶ月でおよそ8曲ほどと現在と比較すると曲数が多かったが、それでも過去作で登場した曲数を踏まえると遅さが否めなかった。 その後しばらくして月のログイン特典楽曲(*21)2曲、BIT解禁楽曲2曲の計4曲に追加楽曲が減り、2019年のゴールデンウィーク記念アップデート以降からBIT解禁楽曲が過去のログイン特典楽曲の救済枠のみとなり、新規楽曲の配信が実質2曲に減少。その後、2022年の課金体系の変更(*22)に伴いログイン特典楽曲の追加はなくなり(*23)、BIT解禁楽曲としての追加となっているが、やはり2曲/月の配信となっている。 当初の追加楽曲は『EMPRESS』以前の楽曲の配信が多く、2015年12月のサービス開始時点ではイベントがらみの例外を除いて『Resort Anthem』以降の楽曲は配信されていなかった。その後2016年8月に『Resort Anthem』楽曲が追加配信され、2017年8月より『Lincle』以降の追加曲を楽曲パック中心で配信し始めている。サービス開始時点で6作分遅れている状態あったが、SPADAパック配信開始からペースが上がり、2024年現在およそ2作分遅れまでは縮まっている。それでも過去のCS作品が大体1年越しに発売されてきたことを考慮すると、依然として差は大きい。 面倒かつ大変なBIT解禁 本作一番の問題点の一つ。本作の月々のBIT解禁曲、過去のプレー特典曲、カスタマイズを合わせると解禁要素が相当なものになる。下記の通り、BIT稼ぎ効率そのものは改善されてはいるものの、長期間に及ぶ楽曲の継続的追加によって需要の総量も相当なものとなっている。本作の評価点である「楽曲数の多さ」を恩恵を受けるためには避けられない要素となる。 2023年7月下旬のアップデートにより、アーケード版のように「譜面問わず曲を1回クリアすれば必ず1000BITを得られる」という仕様に変わった。これは「SPDP両方が☆12の譜面を1つ解禁する際でも12回遊べば解禁できる 時間による制限なし」ということであり、以前の解禁方法と比べると段違いに軽くなっている。 譜面の解禁に必要なBIT量は難易度に比例し(*24)、例としてSPAが☆11、DPAが☆12であるのなら両譜面のANOTHERの値段は11500BITになる。 低難易度の譜面は値段も安いため初級者帯なら必要BIT数も減るのだが、それとは関係なく、プレーの敷居が非常に高いDP譜面と必ずまとめ買いになっているのは無駄が多すぎる。 定期的にBIT獲得に関するキャンペーンをやったりしているが、それらはほとんど「ログインボーナス」の他はチケットによるBITブースト=追加課金利用時の倍率強化のみの場合が多いため恩恵は非常に薄い。 ただし、チケットが月に1度ログインボーナスで入手できるようになったためそれを用いる前提であれば、イベント実施時は従来の3倍の稼ぎ効率となり、チケット利用・イベントの価値も十分にある。 解禁システムについて かつて行われていた解禁イベントは単調さやテンポの悪さ、結局MISSIONで稼いだBITを使うことに変わりはないというもので評判こそ悪いものであったが、一応本作独自の演出の行われる解禁イベントではあった。現在はそれに類するものはなく選曲画面での解禁となるため、自由度や手軽さはあれど味気なくなったとも言える。 過去作CSにあった機能の未搭載 シリーズ伝統でありながら近作では廃止されてしまったEXPERTモードはまだしも、トレーニングモード、STATISTICS(プレーヤーの詳細な累計ステータスを閲覧出来た)も存在しない。 アーカイブ等も無く、CS版の発売されていないSIRIUS以降のリザルトグラフィックが補完されるようなこともなかったが、2024年4月下旬のINFINITAS感謝祭に伴いRESIDENTのみではあるが、ようやくリザルトグラフィック切り替え機能・追加販売が実装された。 INFINITASチケットについて 段位認定や大会参加にも有料アイテムのINFINITASチケットが1個必要になる。このチケットは1個110円(まとめ買いの無料チケット分を除く)だが、途中終了のリスクがあり、そもそも月額制で基本料金を支払っている所にそういったシステムを盛り込んだ事に批判が多かった。 段位認定では未解禁のコース楽曲もプレーできるのでその兼ね合いであると思われ、今は「ノスタルジア Op.2」からのクラス検定システムにも搭載されているものの、それでも挑戦権の為に追加料金を払う必要性に不満の声が上がっている。 2023年7月下旬のアップデートによりLEGGENDARIA譜面を遊ぶ際に必要であるLディスクと5枚交換できる様になった。しかし、AC版でLEGGENDARIA譜面をプレイするのに必要なVディスクは他の用途と兼用とはいえ20~30円の追加料金で7枚もらえるため、割高感は否めない。 旧曲の難易度・譜面修正について 本作に収録された、AC削除曲である「Ubiquitous Fantastic Ride」のDP HYPERや「DENJIN AKATSUKINI TAORERU -SF PureAnalogSynth Mix-」のSP ANOTHERの難易度が上方修正されたが、それを除けば本作に登場している楽曲の難易度や譜面は修正されていない。 難易度が明らかに詐称である「ADVANCE」のSP ANOTHERなどは本作収録の際に修正されていない。 ただし、12段階制になる前に削除された楽曲の収録時には新規に12段階制の難度がつけられている。 プレミアムカスタマイズについて BITではなく有料でのみ購入できるカスタマイズで、現在は『7th Style』~『30 RESIDENT』までの選曲・決定BGMが実装されている。 『24 SINOBUZ』は遁術システムにより曜日ごとに選曲BGMが7種類に変化する演出があったが、本作ではSINOBUZの選曲BGMは一種類しかない(*25)。 『26 Rootage』のような、システムUIを各バージョン風のものに変えるスキンなどは未実装。現状はあくまでBGMを変えるのみである。 ランチャー側のオプション設定について 本作におけるランチャー側の設定だが、その変更できる要素が「リフレッシュレートの動作設定(60fps固定又は120fps対応の自動設定)」、「INFINITASのプレミアムモデル版専用コントローラーにおけるターンテーブルのLEDライトの色変更」、「WASAPIのオーディオ設定(共有又は排他モードの2択)」、「モニターでの出力先を決める設定(最大3台まで対応)」と「ゲームコントローラーにおけるキーアサイン」の5つになっている。 一方でコナステ版SOUND VOLTEX EXCEED GEARでは解像度を変更するオプション(*26)に加え、オーディオドライバー(*27)の設定、バッファ処理モードの設定等ができるが、本作ではまだ未実装である。 他にもDanceDanceRevolution GRAND PRIXにもあった「実質120Hz以上のリフレッシュレートを持つモニターへの対応」や、他のコナステ版BEMANI機種にもある「ゲーム画面の解像度を720p又は1080pに変更する」や「画面表示をウィンドウモード又はボーダーレスフルスクリーンに変更する」等の機能は本作では未実装のままになっている。 上記の問題点の影響もそうだが、特に画面表示の設定における未実装によって本作のゲーム画面をキャプチャーしながら動画サイト等で配信する際は他のコナステ作品より更に面倒な手順を踏まないといけないという問題も出てしまっている。 + 2022年現在にて改善された問題点 STANDARDモードがステージ制 本作は後のBEMANIシリーズコナステ版と違い、ACの1クレジットプレーに相当する従量課金モードを用意していない。にもかかわらず当初は最大3~4曲プレー終了の度に一々セーブ画面などが入ってテンポが悪かった。 レベル制限やEXTRA隠し曲も無く、そもそもエスケープキーにより常時途中終了ができるため、わざわざこの仕様にする必要性が無い。 アップデートにより、過去CS作のFREEモードと同等の仕様になり、またステータスも「プレー数」から「プレー曲数」に変更された。 不評を買った解禁イベント「Akashic Explore」 早い話がBITを消費して賽を振る双六だが、単なる作業ゲーであり、特に冗長過ぎる演出がかなり不評だった。 楽曲数の少ない頃から導入したために、ますます作業感を助長する事に。 アップデートで、BIT消費により好きな譜面を解禁できるシステムに変更された。 DJ NAMEが変更不可(2019年3月のアップデートにて改善) 一度DJ NAMEを登録すると変更が一切できなかった。 2019年3月のアップデートにてようやく搭載されたが、INFINITASベーシックコースに加入した状態であるうえで、最後の変更から30日経過しているのが利用条件である。 告知無しでの譜面変更 2019/6/7にて、「New Castle Legions」のANOTHER譜面が未告知でRootageにて復活した時にて差し替えられたCN付きの☆12の譜面に変更されていた。 データベースが旧譜面を参照していたままだったため、旧譜面でクリア・スコアを保存していた場合、新譜面プレーの結果と全く合わない状態になっていた。 2019/6/19に「意図しない譜面の変更」として不具合であったと発表。翌20日に修正された。 SOUND DATA CREATE ERROR 2018年以前からはこのエラーがあまり起きる事は無かったものの、2019年以降からはそのエラーの発生頻度が高くなっており、特に長時間遊びたいプレーヤーにとっては大問題になる。発生条件は不明だが、一部の楽曲を選曲すると高確率で上記のエラーで強制終了する事はある。 例として「Chrono Diver -PENDULUMs-」か「chrono diver -fragment-」等の特定の楽曲を選曲すれば上記のエラーでクラッシュしてしまう確率が高かった。 これに関しては2019年12月中旬のアップデートでこの問題は解消された。 最新オプション(2020年8月改善) ベースとなるシステムも長らくSPADAベースになっており、『PENDUAL』以降に追加されたR-RANDOMやASSISTED EASY等のプレーオプションが実装されていなかった。 サービス開始当初はエフェクターが実装されていなかったが、サービス開始から5年経った2020年12月にクイックリトライ、2021年7月28日にエフェクターがようやく実装された。 大型アップデートで上記オプションは実装された。AC版はバージョンごとに続々と機能追加を続けており、それらが本作に即時反映とはいかずまだまだ未実装機能は多いものの、アップデートによって遅れて実装されるケースが多くなっている。 カスタマイズ要素の乏しさ 2020年4月28日のアップデートまではResort Anthemまでのカスタマイズパーツしか配信されていなかった。 上記のアップデートにより、LincleからSPADAまでのパーツが配信。さらに後にPENDUAL~CANNON BALLERSのパーツや、有料パーツとして選曲BGMも配信されている。 2024年4月のアップデートではリザルト画面背景の配信が開始。 なお、プレー画面の背景外観を変更するフレームスキンカスタマイズは実装されていない。 消極的なアップデート 2016年11月以降小規模なアップデートのみで、楽曲追加以外はイベントもシステムも特に変わらない状況が続いていた。 2020年8月にようやく大型アップデートが行われ、またそれ以降は定期的にシステム面のアップデートも実施されるようになり、この状況は脱したと言える。 遊べる初期曲が少ない 解禁に使えるBIT収入が少なめなこともあり、どのレベル帯でも遊び始めの段階で同じ曲を高頻度で遊ぶといった事が起こりやすかった。 2022年4月のアップデートでBIT解禁曲のうち26までの各バージョンから何曲かずつ初期解禁曲となり、最初から遊べる曲も増加している。 HEROIC VERSEにて変更された一部旧曲の難易度の未反映 『beatmania IIDX 27 HEROIC VERSE』では初期楽曲のNORMAL譜面を主に規模が大きい難易度修正が入っていた(*28)が、これらの変更が反映されていなかった。 HEROIC VERSE稼働から3年が経過した2022年4月のアップデートにてようやくこれらの難易度修正が反映された。 重いだけではなく制限も多いBIT稼ぎ かつてはチケット課金無し、かつREPLAY MISSIONのみで1日で稼げる量では、1日にANOTHER譜面をに1~2曲解禁する分のBITを稼ぐのがやっとだった。 初期と比べると比較的BITの稼ぎやすいミッションが追加されたりはしていた(ただしそれらの稼ぎやすいミッションはノーツ数=実力に依存するところが大きく、達成困難だったり効率が落ちたりする)が、逆にMISSIONを介さないプレー報酬や日替わりのボーナス対象曲などといった ミッション以外でBITを得る手段が本当に皆無 だったのである。 現在は上記の通り楽曲クリアごとにBIT入手可能となり、システム的な入手量の制限はなくなった。 2024年2月以前の段位認定の課題曲について 2016年11月から実装された段位認定において一部の課題曲が難易度に合わない問題があった。 例として、☆2~3で構成される六級の2曲目に☆4の「Spica」SP NORMAL譜面がある、☆8上位~☆9下位クラスが主に選ばれるSP五段の曲目で、☆9でもかなり難しい方と言われる「DROP」のSP HYPERが3曲目に選出されていたり、最高段位であるSP皆伝の1曲目が、一つ下の段位である中伝の一部楽曲よりも簡単とされている「G59」のSP ANOTHERであることなど、低難易度から高難易度まで幅広く挙げられる。 ちなみにSP五段においては上述の「DROP」のSP HYPERが3曲目にいる一方で、☆8でもかなり易しい部類の「Mermaid girl」のSP HYPERが1曲目に選出されており、難易度バランスの悪さが批判の対象となった。 特に批判が多かったのが主にDP難易度が非公式12.6の譜面が選ばれるDP皆伝の中でラストとして選ばれた「Almagest」のDP ANOTHERであり、本譜面がDP非公式12.7である事もあってそれによるクリア難易度でのバランスの悪さが批判の対象になった。 追加当初のBEGGINER譜面の扱い 2020年の大型アップデートの際に、収録済み楽曲のBEGINNER譜面が実装されたが、2023年7月下旬のアップデートが来るまではこれも初期解禁曲のもの以外全てbit解禁が必要だった。 特に☆1のBEGINNER譜面がすべて要解禁だった。2022年の初期解禁曲の追加で常時解禁となったBEGINNER☆1も存在したが、それでも数曲程度にとどまっていた。 また、Rootage以前のAC版のように特殊難易度扱いとなっており、他の譜面と難易度変更ボタンで行き来ができなずBEGINNERフォルダからしか選択ができなかったり、REWARD MISSIONの対象外であるなど扱いも悪かった。 現在は全てのBEGINNER譜面が無条件解禁され、かつAC版と同じく他の譜面と同様通常選択ができる様になった。 総評 当時コナステ初のBEMANI作品なだけあって、サービス開始当初は事実上のCS新作として発表されたが、CS版として見てもプレー環境構築の厳しさや楽曲追加ペースの遅さ、独自要素の少なさ等の多くの問題点があったことから、しばらくの間は改良が望まれていた状況と言える。 特にパッケージ収録されていない期間限定解禁楽曲について、解禁を逃した場合のサポートの遅さは問題だった。 その一方でバグ修正はしっかりと行われており、ライバルやペースメーカー等の最低限のオプションについても整備されていたなどプレー環境として不備はなかった点については2019年以前の改善前環境でも評価点できる点だろう。 またSIRIUSにて追加されたCN譜面や、同じくSIRIUS以降で増加した☆12の連続スクラッチを主体とする楽曲は、代替になる譜面を除いてCS旧作では無いも同然だったので、これらが家庭用環境でできるようになったことも大きい。 システム面もFHSやEX-HARDなどが家庭版初登場であり、特に前者は速度変化する楽曲への対処方法に大きな影響があるため、これが使える環境でAC向けの練習ができるのは大きい。 その後にて、楽曲パッケージの追加が2019年以降からおよそ1バージョン/半年のペースで実施されるようになり、また登場から2年が経過した期間限定楽曲についてもある程度のサポートが実施されるようになってからは、家庭用向けIIDX環境としてはかなり整備されたと言える。 特に総収録楽曲数は2024年現在では1500曲以上とオンライン環境を活かした対応となっており、2024年3月13日以降の大型アップデート第2弾以降に至っては本作向けのオリジナルLEGGENDARIA譜面の実装や、解像度が1080pに対応等の評価点及び改良点も更に重ねる様になった。 但し、新規イベントや、難易度変更等などといった対応はほとんどないため、イベントを重視するユーザーにとっては味気ないと言えるかもしれない。 また環境構築や楽曲パック等というゲーム外での大きな費用捻出が待ち構えている以上、それ相応にプレーできるユーザーでなければその恩恵を十分に得られるとは言い難いことはあまり変わっていない。 もちろん、アーケードだけでなく家庭用環境でも練習したい、もしくは楽曲をしっかり遊びたいユーザーにとっては、アーケード仕様に近い環境をソフト面でも整えた上でプレーができることは非常に大きいと言えるだろう。 この事から楽曲パック及びBITによる楽曲解禁などのハードルはあるものの、総じて言えば「ACにあるLEGGENDARIA譜面及びSIRIUS以降の楽曲をPCで遊びたい」や「ACには未収録の削除曲やオリジナル楽曲及びオリジナルLEGGENDARIA譜面を遊びたい」とかのニーズを持つユーザーにはお勧めできる作品になっている。 余談 開発チームについて サービス開始から約3年5ヶ月の2019年4月24日付で、開発担当がACチームに移管されたことが、IIDXシリーズのデザイナーであるGOLI氏の発言で判明した。 スマホアプリ版『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』 CS IIDX繋がりとして、2019年現在のCS IIDX最新作である本作がサービス開始してから約3年後のJAEPO2019にて、『beatmania IIDX』のスマホ版である『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』が発表され、2019年12月9日にてサービスが開始された。 こちらは譜面の自動演奏機能がある他、『BeatStream』『MUSECA』等のオンラインサービス終了済み機種を含めたBEMANIシリーズの楽曲が聴き放題になる音楽プレーヤー機能が付いている。 『beatmania IIDX』以外にも『SOUND VOLTEX』『DanceDanceRevolution』にそのULTIMATE MOBILEと冠したスマホ版BEMANIのプロジェクトが始動し、どちらにも専用コントローラーが用意されていたもの、そちらは本作と違い長年音沙汰がなく、自然消滅した形になる。 後にそれぞれPCコナステ版の『SDVX III』および『DDR GRAND PRIX』として結実している。 本作もエントリーモデルの専用コントローラーと共に展示されており、同時にJAEPO2019限定の特別バージョン(*29)と共に一部のtricoro楽曲と8th KAC課題曲を詰め込んだ第4弾の楽曲パックが先行公開された。後の1月30日のアップデートにて本作用の第4弾の楽曲パックが配信された。 プラットフォーム元のコナステについて 本作が発表される前は「麻雀格闘倶楽部」、「天下一将棋会2」と後にてサービス終了した「オトメディウス」の3作品だったが、2020年以降からは当時新型コロナウイルスによるコロナ禍及びそれにおける「ステイホーム習慣」が流行した事もあり、それに合わせて「pop n music lively」や「DanceDanceRevolution GRANDPRIX」等のBEMANI機種のコナステ版や様々なKONAMI製メダルゲームのコナステ版が発表され、現在もサービスを継続している。 特にCSではGBA向け作品として発表された「モンスターゲート」の現行作である「エルドラクラウン」のコナステ版が登場した事や、PS2版V3以来CSギタドラの最新作が無かった「GITADORAシリーズ」の最新作が登場した事もあり、現在も「コナステ=KONAMIのAC作品におけるCS移植作品のプラットフォーム」として有効活用されている。 また、この時期(2020年後半〜2024年)におけるKONAMI公式の決算報告書において、「コナステ専用コンテンツが順調に売り上げへ貢献」等と言った根拠が記載されている。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1524.html
beatmaniaIIDX 16 EMPRESS 機種:AC, PS2 作曲者:多数 発売元:コナミ 発売年:2008年 概要 beatmaniaIIDX 16作目 キャッチコピーは「超、頂、蝶、煌めく---。」 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 EMPRESS MARCH 西村宜隆 smooooch ・∀・ 斎藤広祐 不沈艦CANDY 石川貴之 Colorful Cookie 西村宜隆 BITTER CHOCOLATE STRIKER 角田利之 ALL I NEED YOUR LOVE GUHROOVYM-Project naughty girl@Queen’s Palace DJ Mass Y Co. is dead or alive 田村哲也 HYPERION 角田利之 Flash Back 90’s 斎藤広祐 Monkey Dance ’09 田村哲也 ALL MY TURN -このターンに、オレの全てを賭ける- SUPER STAR 満 Secrets 古川竜也 JEWELLERY STORM 角田利之 I’m Screaming LOVE 石川貴之編:石綱淳泰 まほろば 中原龍太郎 翼 西村宜隆 PunchLove♡仮面 上野圭市 BRIDAL FESTIVAL!!! 飯吉新 ハリツヤランデヴー 右寺修 山岡晃の「クイズ!家事都合!」 山岡晃 NΦ CRIME 前田尚紀 鉄甲乙女-under the steel- 村井聖夜 V2 石川貴之 原曲:ヴィヴァルディの『四季「冬」』 アタック NO.3 IDEA NOTE Mind Mapping 中原龍太郎 ミッドナイト堕天使 本田晃弘 天空脳番長危機十六連打 石川貴之 You’ll say ”Now!” BLACK STAR 幸広 Queen’s Tragedy 佐藤直之 MY FUTURE 黒光雄輝 Fly Above 藤森崇多 neogenesis DM Ashura Programmed World 斎藤広祐 3y3s 中原龍太郎 Turii~Panta rhei~ 舟木智介 KONAMI43位 CaptivAte2~覚醒~ 西村宜隆 HOUSE NATION feat.LISA 大沢伸一 thunder HOUSE NATION Sunset In Ibiza Remix 石川貴之編:Sunset In Ibiza Our Song 大沢伸一 Kung-fu Empire 佐藤直之 Marie Antoinette 舟木智介 Arabian Rave Night 藤森崇多 卑弥呼 西村宜隆脇田潤 THE SHINING POLARIS (kors k mix) 角田利之編:斎藤広祐 Bahram Attack -猫叉Master Remix- 佐藤直之編:角田利之 Cyber Force -DJ Yoshitaka Remix- 藤森崇多編:西村宜隆 B4U (BEMANI FOR YOU MIX) 前田尚紀編:西村宜隆 PSYCHE PLANET-GT 藤森崇多編:角田利之 Jack DesQ 凛として咲く花の如く 舟木智介 第2回ゲームソング22位 Go Beyond!! 中原龍太郎藤森崇多 SOLITON BEAM 角田利之 Just a Little Smile 藤森崇多 THANK YOU FOR PLAYING SUPER STAR 満 CS版追加曲 Electrorgasm 藤森崇多 From Time To Time 佐野信義 FLAG OF PEACE 内堀彰 歌:NO+CHIN Gymnopedie 009 藤後浩之 歌:和田純子 RIZING YOU UP 中原龍太郎 Sunshine Hero 斉藤広祐 歌:Mari*Co Time to Empress 石川貴之 歌:渡辺奏子 Tori-no-kimochi 佐藤直之 ToyCube Pf.(RX-Ver.S.P.L.) 高田雅史 Troposphere 小堀修一 Unicorn tail 西村宜隆 サウンドトラック beatmaniaIIDX 16 EMPRESS ORIGINAL SOUNDTRACK
https://w.atwiki.jp/asagaolabo/pages/2489.html
beatmaniaIII 【ビートマニアスリー】 beatmaniaIII シリーズ一覧 楽曲関連 ポップンミュージックとの関連 移植関連 ポップンからbeatmaniaIIIに移植された曲など beatmaniaIIIからポップンに移植された曲など ポップン以外の機種に移植されているbeatmaniaIIIの初出曲 関連用語 2000年2月に第1作が登場したBEMANI機種。 さらにグレードアップした5鍵beatmaniaという位置づけとなり、鍵盤数は5個だが、エフェクターの数ではbeatmaniaIIDXをも上回るバリエーションを持つ。 そのため、DJの感覚を本格的に体験することができる上に、エフェクターで自分だけの音を作り出すことも可能となる。 そういう意味では後のSOUND VOLTEXの前身的存在ともいえる作品である。 当時は珍しく、ヘッドフォン端子が付いている。 グラフィックもbeatmaniaIIDXに近い品質で、収録曲数もハードの性能の高さを生かしプレイ可能な楽曲をほぼ収録している。 選曲は後のIIDXシリーズなどで採用される、フォルダ方式が取られていた最初の作品でもある。 また2.4インチサイズのフロッピーディスクを使用したプレイも可能で、EXTREMEで一時中断するDance Dance Revolutionシリーズと同様、プレイデータ(楽曲のクリア状況、スコアなど)が記録できるという機能もある。 記録されたデータはPCで見ることが可能。 FDのコピーはWindows以前のMS-DOS、Windowsの場合は95・98・MeのOSを持つPCでしか行えない。それ以降のWindowsのOSやMacでは、コピーの際にOSが勝手にファイル情報に余分な情報を付加してしまうため、筐体で改変データとして判断され認識しないためである。 【赤評価と青評価】 いずれの作品も、クリアした時のスコアによって記録される評価が変わる。「赤評価」は、プレイ後のフロッピーに記録されているリスト画面で、楽曲が赤背景になっているクリア状況のことを指し、それ以外のクリアは「青評価」となる。 赤評価は、kobako、shikomiではボーナス点も含めて95000以上でクリア、tsunagiではGOOD判定以上の数が全体判定数の95%以上となっている。 クリアしていなくても、同一曲のプレイ回数が3回以上で青評価、5回以上で赤評価と同じ扱いとなる。 また各シリーズでは「sozai」モードと呼ばれる、クリアの有無に関係なく必ず曲数設定分をプレイできるモードが存在していたことが特徴である。 フロッピーディスクを使って一定の条件を満たす事で出現する(*1)が、プレイしたことのある曲のみこのモードでプレイ可能だったり、プレイしていない曲も含めた全曲が対象の条件もある。 しかし先行入荷の分しか稼動せず稼働台数が少ないのが難点で、プレイできる環境も少ないことがほとんどだった人が多いのでは。 5鍵シリーズの続編に合わせてバージョンアップする形のため、5鍵版FINALが登場と共にAPPEND THE FINALの登場と共に終結される形となった。 それから月日が経ち、IIIのプレイデータを記録できるフロッピーディスクは日本国内では2010年末を持って販売を終了しているため、この点を考慮しても当時のプレイ環境の再現はほぼ無理に近いといえる。 残念ながら、2013年2月に公式サイトがコナミから姿を消した。 シリーズ一覧 作品名 AC版での初出 CS版での初出 beatmaniaIII 2000/02 × beatmaniaIII APPEND CORE REMIX 2000/12 beatmaniaIII APPEND 6thMIX 2001/06 beatmaniaIII APPEND 7thMIX 2002/01 beatmaniaIII APPEND THE FINAL 2002/08 楽曲関連 版権曲関連を除いて、ほぼ全てのAC版beatmaniaシリーズを網羅している。 ポップンミュージックとの関連 ポップンにee MALL枠で移植された曲は計4曲で、CS版ポップン11・13・14があれば全てプレイ可能である。 beatmaniaIIIのみに限り、6thMIXや7thMIXの楽曲のロングバージョンがIIIに収録されていたりする。 これらは一部、後にee MALLの楽曲としてポップンにも登場している。 基本的にbeatmaniaと共通しているため、ここではIIIシリーズのみで収録されている楽曲を取り扱う。 移植関連 灰色の背景はAC版ポップンでは削除曲。詳細は各楽曲ページを参照。 ee MALLの配信曲で登場した楽曲は全てポップン14で、ee MALL 2nd avenueの配信曲で登場した楽曲は全てポップン15でそれぞれ常時解禁した。 ポップンからbeatmaniaIIIに移植された曲など ※なし beatmaniaIIIからポップンに移植された曲など ポップンでのジャンル名 beatmaniaIIIシリーズでの初出 ポップンに登場した作品 ガラージハウス(Stay with me) III ee MALLで登場 ハウス(feeling of love) III ee MALL 2nd avenueで登場 ヒップホップ(Badboy flygirl) III ee MALLで登場 ユーロビート(TwinBee-Generation X-) III ee MALL 2nd avenueで登場 beatmaniaIIIのロング版で移植された楽曲 ギターポップ(SURGE LINE) APPEND 6th ee MALLで登場 グラインドコア APPEND 7th ee MALLで登場 ハッピーハードコア(BE LOVIN) APPEND 7th ee MALLで登場 2ステップ APPEND 7th ee MALLで登場 ポップン以外の機種に移植されているbeatmaniaIIIの初出曲 楽曲 移植された機種 mnemoniq Rest my mind Jam Marmalade 関連用語 beatmania beatmaniaIIDX BEMANIカテゴリ BEMANI
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/711.html
beatmania IIDX 9th style 概要(AC) 評価点(AC) 問題点(AC) 総評(AC) 余談(AC) beatmania IIDX 9th style(PS2版) 概要(PS2) 評価点(PS2) 賛否両論点(PS2) 問題点(PS2) 総評(PS2) 余談(PS2) beatmania IIDX 9th style 【びーとまにあ つーでぃーえっくす ないんすすたいる】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミ 稼動開始日 2003年6月25日 判定 なし ポイント シリーズ初の基板変更更にe-amusement初対応ゲーム自体は良作だが環境に問題あり唯一のエフェクター廃止作音質もかなり劣化判定ズレとジェネラル判定ワンモアを出すとフリーズ beatmania IIDXシリーズ 概要(AC) 『beatmania IIDX』シリーズ第10作目(マイナーチェンジ作である『substream』含む)。シリーズで唯一キャッチフレーズが設定されていない。 長期稼働による筐体の経年劣化や部品調達の問題が深刻化したことを受け、本バージョンで基板が一新され、ディスプレイが36インチブラウン管に変更。 基板は8th StyleまでのPlayStationベースのものからWindows PCベース(*1)に変わり、各種性能面の向上や汎用性が図られている。 評価点(AC) システムの見直し シリーズ初のe-AMUSEMENTに対応し、専用の磁気カードを発売。 これまでインターネットランキングに参加するときはパスワードをいちいちメモしなければいけなかったが、この対応によりその手間が省け、さらには曲毎のスコア記録も行えるようになった。 令和の今となってはネット通信が当たり前過ぎて想像も付かないが、当時の環境で数百円の磁気カード一枚のみで全ての記録を保存出来たことは画期的と言って良い。 事実上AC8thではSP全段位が1000人を下回る達成者しか居なかったが、ネット環境以降は4桁超えが当たり前、目標としやすい段位である六段は10000人以上参加する事も珍しくない。8thと比べ大きく良くなった点と言える。 クリア状況の記録は「クリアの成否」のみで、各種オプションの使用による区別も存在しない。筐体側での難易度設定によるゲージ変動量の違いもあるため、指標としては現行とはだいぶ異なる。それでも一定の基準を元に楽曲クリアランプを埋めていく達成感は、IIDXの中で 大きなやり込み要素 と判断できる。ランプ数などを変えつつもこの伝統は最新作まで引き継がれている。 ナムコやセガ等当時の他社ではカードに直にデータを書き込むことが多いため、一定数記録するとカードの再購入・更新が必須だったものも珍しくないが、本作では買い替えは不要で次回作の稼働までずっとカードが使えた点も地味に評価点。(*2) ムービーデータもHDDに内蔵された。 長年の稼働で内部のDVDプレーヤーが劣化し、ムービーが流れない(*3)という事態に陥っている筐体も多かったが、記憶媒体がHDDに変更されたことでこの事態が解消された。 今作から選曲画面に「フォルダ」が登場。初出バージョン・難易度・曲名ごとに楽曲を抽出できるようになり、スムーズな選曲を可能にした。(*4) 楽曲・ビジュアル面 ユーザー投票で復活曲が決まるなどのイベントも行われ、非常に人気が高いが「DANCE EXPRESS Hi-speed」からの版権曲故に再収録が絶望視されていた「FANTASY」「JIVE INTO THE NIGHT」が復活した。 因みに今作で復活した曲は実に28曲。これはIIDXシリーズでは最多の復活曲数。しかも前作から全ての曲を引き継いでいる(削除曲無し)。 過去曲を各コンポーザーがリミックスで再び登場させ、離れていた元IIDXユーザーが戻ってくる現象も発生した。 初代beatmaniaシリーズの楽曲もリミックスで復活させるなど、コンセプトが上手く活きる事となった。 4th styleにて一般公募で選ばれたRyu☆、kors kがリミキサーとして再登場し、以降レギュラー化する。 さらにユーザーから楽曲とボーカリストを募るイベントも行われ、それぞれMt.Circle作曲の「FESTA DO SOL(*5)」とflare作詞・歌唱の「lights」が収録された。 大人気のOutPhaseが三度目の登場。提供曲の「quasar」は神秘的な雰囲気の曲調はもとより、後に段位認定 DP皆伝のトリを飾る程のDPA譜面の発狂部分の難易度が語り草に。 本来両手で叩いても(当時の基準からしたら)最強クラスの同曲のSP譜面(現★11)を片手でプレーさせられるパートが左右にあるという、二人プレー用の譜面としては普通(*6)だがメチャクチャな物。2作先のIIDX REDの時点ですらクリアしたのは1名だけと言われていた(*7)。 人気アーティストの一人のwacも新名義の「少年ラジオ」を引っさげ「moon_child」を提供。BGAこそは前作の「murmur twins」の流れを引き継いでいるが、曲調自体は神秘的なポストロックで熱狂的なファンを獲得した。 古参アーティストである山岡晃も前作の「bit beatmania IIDX 9th Style」「DANCER」の2曲以上に歌詞やBGAが強烈な印象の「ライオン好き」「昭和企業戦士 荒山課長」を提供し、山岡晃=電波・ネタ曲という図式を確立する事になった。 EDM作曲家・J-POP編曲家として活動するSADAが今作より楽曲提供を行った。IIDXでの曲数は少ないが「STAR FIELD」を始め根強いファンを獲得した。 メインビジュアルを務めるのは初登場の梅桐彩葉。後にメインキャラとなる梅桐姉妹の末娘。 また、DDRから移植された小坂りゆの「LOVE SHINE」にSD化されたRoot26のキャラ達が登場。楽曲共々明らかに「萌え」を意識した作風は当時賛否両論だったが。 ダンサーのDaiが初登場。今作では楽曲が渋めのハウス「Your Body」ということでまだ目立たなかったが、次回作以降凄まじい存在感を発揮。 問題点(AC) ハード仕様変更に伴う問題 仕様変更に伴うバグや問題が多発した。 判定ズレ 筺体によって、レスポンスがワンテンポ遅かったり、判定自体がズレる曲も発生した。 音ゲーはジャンルの性質上レスポンスや判定タイミングの完璧度が命となっており、ほんの少しの誤差でも大問題となってしまうため、この事態には不満が続出した。 ONE MORE EXTRAを出すとフリーズ ONE MORE EXTRA専用曲「quasar」を出現させるとフリーズする現象が起きていた。 判定バグ 上記のズレとは全く異なる、通称「ジェネラル判定」と呼ばれる問題がある。7thstyle初出の「General Relativity」は判定設定が抜けているため、直前にプレーした譜面に依存するという謎の仕様になっている。このため直前に判定の厳しい譜面を選ぶと、こちらも判定が厳しくなる。挙句の果てにゲーム起動直後の1曲目でこの楽曲を選ぶと、「直前のプレー曲とその判定基準が存在しない」という事になり、見逃しPOOR判定しか出なくなる(空押しPOORすら出ない)。というもの。ゲームが成立しなくなる致命的なバグなのだが、実は「ジェネラル判定」そのものは誰にも気つかれることなく埋もれるバグだったのである。 というのも、有志の検証により「直前にプレーした譜面に依存する」という判定仕様は、デモ画面の曲も含まれるが発覚したからである。つまり、ゲーム起動後にデモ画面が流れることで、判定がデモ曲に依存=判定復活となるため、この「ジェネラル判定」が起きるのは、ゲーム起動してデモ画面が流れるまてのおよそ五分まで猶予となる。普通に遊ぶだけなら、ここまで騒ぎが大きくなることもなく埋もれるはずだったバグなのである。では、何故「ジェネラル判定」が生まれたのかといえば、原因としてゲームを何かしらの理由で再起動させる必要があれば起き得るわけである。そう、本作では上記のquasarや下記の熱暴走によるフリーズで再起動をする機会が多かったのである。それにより、意図せずにこの「ジェネラル判定」がデバッグの目に止まることなく、日の目を見てしまったことのである。 音質劣化 左右の音量バランスが悪くなったり(モノラルを強制的にステレオにしたような音)澄んだ音が割れて聞こえたり、前作より耳触りの悪い音が多いように聞こえる。 個人差や表現の違いもあるが、少なくとも前作よりは劣化している。 エフェクター廃止 エフェクターとは、音響効果を変更または調整できる機能のこと。使い方として、好きな曲にエコー(山彦効果)を効かせたり、低音を強調させたりできる。また、音量の調整も僅かながら出来る。 あくまでDJシミュレーションなのでギミックの域を超えないが、今作品では欠かせない要素となっていた。 インターフェース自体は無くなっていないが、今バージョンではただのお飾りとなってしまった。 これによりDJ遊びが出来なくなったと嘆くプレーヤーが大勢いた。ゲーム的な面においても、エフェクターによる強調で周りとの音の干渉をカバーするプレーヤーもいたため、やはり批判は多かった。 その他 プレー中において、熱暴走などが多く発生しプレーにかなりの支障をきたしていた。 総評(AC) シリーズ初の基板変更でいろいろと苦労があったかと思われるが、判定ズレとエフェクターの廃止が痛いマイナスポイントとなってしまった。 収録曲の企画やクオリティなどを考えると評価できる点も多数あるために、あまりにもったいない。 実際「SWITCH(RAM)」や「The end of my spiritualy(EeL)」など、現在は削除されてしまった曲に対する復活希望の意見が特に熱い曲も今作には多かったが、ハード面の大きな混乱に飲まれてしまった。 しかし「e-AMUSEMENTによるネットワークサービスがバージョンアップとともに充実していくきっかけとなった」という点では大きな意義を持つ一作ではある。 後に幾つかの功罪を抱えつつも、アーケード全体へその技術を浸透させてゆく事になる。 本作はその先駆者として、大きなバグと共に語り継がれることとなるのであろう。 余談(AC) バグなど この作品に限らず、KONAMIが音ゲーの基板変更をした直後の作品は何かとバグが多い。 採用されたHDDの耐久性に難があったらしく、寿命による廃棄が多かったという。 某サイトで作り直しを依頼する署名活動も行われていた模様。 さすがに次回作の10thではエフェクターも含め大分改善されたが、まだ判定ズレが直っていないといった声もあった。 さらにゲーム以外の部分で大きな問題が発生することとなってしまった。 GAMBOL判定 『3rd』で削除され今作で復活した『1st』初出楽曲「GAMBOL」がいわゆる「GAMBOL判定」として注目され始めたのは本作から。 今作ではカードを使うことで選曲できた楽曲で、元々判定が辛めの曲とされてきたが、本作で復活するにあたりP-GREAT判定が1/60秒のみ(*8)でGREATを出すのすら難しいという判定幅が異様に厳しい設定となっている。 ☆1の譜面のためクリアについては特段問題ないが、判定のシビアさ故にとにかく高得点が出しにくい楽曲である。そして今回の復活の際に一部のプレーヤーは逆に燃え上がってしまい、この曲でどれぐらいスコアが取れるかといった原点回帰的なやりこみが生まれた。 次作『10th style』において公式のインターネットランキングがこの曲を含めて開催されたものの、スコアは散々なものだった。 難易度が正式に三段階になった『12 HAPPYSKY』では、NORMALとHYPERで譜面は同一、判定のみが違うという唯一無二の仕様でこの厳しい判定が続投(NORMALは他の曲に近い普通の判定でプレー可能。)。原因は不明だが、本作での復活以降最新作に至るまで登場し続けているプレーヤー・開発者からも愛される特徴となった。 なお、現在のバージョンで収録されているHYPER譜面仕様はP-GREATの判定こそ他の曲と同じだが、代わりに黄色GREATの幅が大幅に縮まり鍵盤ノーツを普通に叩いてもP-GREATかGOODしか出ないというものに。 『11 RED』の家庭用では「GAMBOL」のANOTHER譜面が登場。こちらも譜面は他の難易度と同じだが、P-GREAT判定が1/60秒、かつそれ以外はBAD以下の判定のみ(=ビタ押し出来なければゲージが減少)というクリアすら難しい判定となっている。 EXPERT MODEのSLAKEコース(*9)の5曲目にこの曲が入っており、これをANOTHERでクリアすれば解禁されるが、全体の難易度や譜面構成からゲージを残しづらく、更にこの曲での判定の厳しさから回復している余裕がないためクリアが容易ではなかった。プレーオプション・スタイルやオプションのゲームレベルが不問であったのは最後の良心だが。 『15 DJ TROOPERS』の家庭用と『16 EMPRESS』では楽曲選択時に隠しコマンドを入れることによって判定幅をGAMBOL(HYPERかANOTHER)の仕様に変えられる「G.JUDGE」という隠しオプションが存在。 Quickeningに関する諸事情 本作に「Quickening」が収録されたことにより、5鍵盤(beatmania)ユーザーと少しばかりイザコザがあった。 元々は『DanceManiaX 2ndMIX』初出の楽曲だが、作曲者のdj TAKA曰く『beatmaniaではゲーム性の都合で使いにくい手法を多用している(*10)』とのことで、他機種への移植は断っていた。 しかし、『最後なのでどうしても!!』と依頼され、5鍵盤の最終作品である『beatmania THE FINAL』に移植された。 結果としては大成功で、譜面の良さもあり高評価を得ている。 だが、あまり間を置かず本作にも移植されたことにより、『あの言葉は一体・・・』と不信感を露わにしたユーザーもいないではなかった。が、移植されたことを喜ぶユーザーがいたことも事実であるし、そういった裏事情を知らないIIDXユーザーにとっては、dj TAKAの新曲収録という単純に喜ばしい出来事でしかなかった。(*11) dj TAKAと親交のあった元IIDXスタッフVJ YUZが制作したムービーは、楽曲とマッチした大迫力のものでIIDXユーザー達から好評であった。この点は筐体スペック的に『THE FINAL』でも『III THE FINAL』でも表現できず、本作収録のメリットだったであろう。 余談だが、本作の数年後に発売・稼働開始の『DDR FESTIVAL』及び『Dance Dance Revolution SuperNOVA』にも同楽曲は移植されたが、この時は特に問題視されることはなかった。 beatmania IIDX 9th style(PS2版) 対応機種 プレイステーション2 販売・開発元 コナミ 発売日 2005年3月24日 定価 6,980円(税抜) 判定 良作 ポイント アーケード版の不満点は大体改善pop nから楽曲が移植されたが…どうしてこうなった(ムービー的に) 概要(PS2) ゲームセンターでの稼働から約2年後にはプレイステーション2への移植版が発売された。 アーケード版のあんまりな出来からCS版での改善が期待されていたが、いざ蓋を開けてみるとユーザーの期待にこたえた良作として評価される事になった。 評価点(PS2) AC版での不満点の改善 AC版があまりの出来だった一方のCS版だが、AC版で見られた判定のブレ等といった不具合も無く、今作の良質な新曲が遊べるとして多くのユーザーには大好評となっている。 前作8th styleと比べても音質、画質共に大幅に上がっている。 特に画質に関しては、アーケード版と同様に解像度が前作までの240pから480iに変更。 ただし、PS2の性能の都合か、640x480pであるAC版とは異なりインターレース表示であるため、近年の液晶テレビなどではノーツが見づらいというデメリットも。 音質に関しても8th以前よりも向上。AC版で実装されていなかったエフェクター機能も搭載(ただし仕様は異なる)。 さらにパワーアップしたCS曲 前作『8th style』から復活したCS版初出曲は本作でも健在。特に評判を呼んだのは以下の3曲。 サウンドディレクターのL.E.D.氏はCS版IIDXシリーズで展開していた『電人』シリーズ最新作「炸裂!イェーガー電光チョップ!!(JAEGER FINAL ATTACK)」を提供。同曲のムービーも「イェーガーを象った電車にスーツ姿のイェーガー軍団が乗っている」という、従来同様にカオスな出来になっている。 また、CS版pop n musicシリーズから2曲の楽曲が登場。 1曲はCS 10から「Beyond The Earth」(ポップンのジャンル名「コンテンポラリーネイション」)が移植、もう片方はCS 6から「Usual Days」(ポップンのジャンル名「シンパシー」)が作曲のota2氏によるセルフリミックスが収録され、楽曲自体は共に好評を得る事になった。 賛否両論点(PS2) ポップン関連曲について。 本作はpop n musicと関連する2曲の収録をウリにしているが、2曲とも賛否両論な要素が含まれている。 猫叉MASTER作曲の「Beyond The Earth」は、激しい曲調だが哀愁の意味を込められていて、ポップン側では担当キャラクター・背景共に曲のイメージに沿っていたが、IIDX版のムービーでは原作を彷彿とさせるシーンはイントロとアウトロの一部しかなく、以降は何故か「RPG調の世界観を持つ少年向けバトル物アニメ」という、原作のファンが見たら確実に困惑する内容になってしまった。一応冒頭とラストにイマ様(*12)は出ているのだが…。 何故こんなムービーになってしまったのかと言うと、ムービー作者曰く「スタッフの伝達ミスで郷愁を強襲と間違えてしまった」との事。どちらも「きょうしゅう」と読めてしまうが故に起こってしまったミスと言えるか。 3作後の『12 HAPPY SKY』のCS版ではコンテンポラリーネイションシリーズ次回作「サヨナラ・ヘヴン」が移植されているが、こちらの方は曲のイメージに忠実なムービーという事でファンからも良好な評価を得ている。同曲が絶賛された影響か様々な機種へと移植されていったのに対し、初代作であるこちらのアーケード移植は初出から9年経過した『22 PENDUAL』まで待つハメになった。 一方、「Usual Days-remix」の方はムービー自体は原作の担当キャラクターの「スミレ」が全面に登場している(*13)事から評判は良いものの、肝心の譜面の出来が「縦連打や隣接トリル等、調整不足と言わざるを得ない押しにくすぎる配置」「それを抜きに見ても延々と同じパターン配置の譜面が長い事降り続いて大いに面白さに欠ける」といった理由から「糞譜面」と呼ばれる事になってしまった。 ジャンルこそ「DANCE POP」となっているが、実際のところはテクノの要素を多分に含んでいる。リズム音や反復を主体とするジャンル故にある程度の繰り返しはやむを得ないが、クラブ系サウンドを聞き慣れてる人でないと理解し辛い部分があるのも否めず、(ゲームのテーマに合致しているとは言え)原曲ではなくリミックスを収録した事について疑問を感じるプレーヤーもまた多かった。 楽曲を担当したota2氏(*14)が、自身の持つ「IIDXは非常に難しい」という考えを元に音を詰め込める曲を製作したと語っている。その為、ある意味では作曲者の意匠を忠実に再現したとも言える。また、楽曲自体も雰囲気そのものは原曲の流れを汲むものであり、別の角度から形にしたとも見れる。 同曲は譜面の評判も相まってか、アーケードに無修正で移植されるのは『25 CANNON BALLERS』とかなり後発となった。 9th当時としては非常に高難易度で逸脱した配置だったのだが、2019年現在としてみるとSP ANOTHER譜面は少し癖が強いものの☆11の範囲内といえる(*15)。高速bpmの物量譜面が量産された現在では、このような癖配置はむしろ味があるとか、良くも悪くも5鍵っぽい独特の(ある意味ビートマニアらしい)配置とされる傾向がある。個人の好みによるが、時代の経過により一概に悪い譜面とは言えなくなっているのかもしれない。 もっとも、ポップン関連の楽曲はムービー・譜面の内容が問題だけであり、ゲーム自体への影響は全く無いのが救いか。 「Be Rock U (1998 burst style)」のボーカルが変更されている。 DIGICCOからTЁЯRA(辛島純子)で再録されている(*16)。 歌唱力には問題無い為、どっちがいいかは好みの問題程度である。 但し、ムービーはDIGICCOのまま差し替えられておらず、違和感は大きい。 問題点(PS2) 「CHECKING YOU OUT」の51小節目の2枚目のスクラッチにアサインされている音が従来とは違うミスがある。 プレー自体には支障は無いのだが、何しろキー音を鳴らしてこそな音ゲー故に気になる人には気になってしまう問題なのは言うまでもないだろう。 SPの九段は昔の段位認定にあった課題曲の中からランダムで4曲選ばれる形式なのだが、その課題曲が13曲も存在する為に難易度の幅が異様に凄まじい。 激しいソフランの「fun」、ソフランに加えスクラッチ主体の譜面の「CHECKING YOU OUT」、縦連打など癖が強い要素が多く前半殺しな「Macho Gang」はハズレと言われる難しさを持つ一方、八段の全ての課題曲よりも簡単な「Your Body」はボーナスステージ扱いされることに。今でいうところの☆10中~高程度の譜面が多く昔の基準で考えても九段としては弱い曲が多い。 本作は全体的に高難易度曲が少ないのにもかかわらず極端に課題曲を増やし過ぎたのも原因。その割に本作では高難易度曲と言える「RISLIM-Remix-」は課題曲にはなっていない。 曲ごとのBPMの幅が激しいためAC同様、1曲ごとにハイスピード設定が出来ないことを前提とした選曲をしたのではないかとは言われている。しかしCS作品は前作の時点で段位認定モードで1曲ごとにハイスピード設定が可能だった。 前作(8th)も12曲と大概多かったが今作程の難易度のブレは起きにくい選曲となっている。 とはいえ最終曲は「quasar」か「Usual Days-remix」のどちらかしか出ないようになっているためある程度の難易度は保たれている。 総評(PS2) 主にムービー関連のアレっぷりで他機種側のプレーヤーから白い目で見られてしまったものの、基板変更で問題が多発したAC版から見事に汚名返上を果たした1作、と言っても良いだろう。 余談(PS2) 本作で初登場した「Usual Days-remix」は、後に『ポップンミュージック peace』でリミックス元であるpop nへの逆輸入が行われた。本作では「Beyond The Earth」がpop nから移植されていることから、実質的に14年ぶりの交換移植にもなっている模様。 これまでなら移植に際しジャンル名が「シンパシーREMIX」となるのが通例だが、『ラピストリア』以降の方針転換によりジャンル名なしでの移植であるのが惜しいところ。 ゲーム性の都合もあるが、譜面はIIDX側のものを模した物になっており、案の定こちらでも賛否が分かれているようだ。
https://w.atwiki.jp/bemanimusicwiki/pages/1542.html
2000/09/07 発売収録数:36曲 CS初出:24曲 ジャンル タイトル アーティスト 備考 AC初出/CS移植 beatmania APPEND GOTTAMIX2 ~Going Global~ HARD TECHNO ATTACK THE MUSIC(49 MUSIC MIX) DJ FX (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 BOSSA LOUNGE bloom in the air YUSUKE OYA REGGAE BOA BOA LADY jammaster 73 completeMIX2 AFRO TRIBAL HOUSE Centralization Little Big Bee RAVE CHAIN(CONNECTION MIX) RAM (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 DIGITAL HARDCORE CRYMSON(SCARLET MIX) RAM (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 ITALO TRANCE Cydonias Face Claudio Coccoluto/DinoLenny 提供曲 TECHNO DENIM(ELECTRO MIX) SLAKE (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 BALLADE Do you love me?(SOFT LANDING MIX) reo-nagumo (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 BALEARIC ANTHEM Dreaming Ruff Driverz 提供曲 NATIVE SCHOOL S BREAKIN fresh!! PCM 提供曲 TRANCE GENOM SCREAMS(SPIRITUAL MIX) L.E.D.LIGHT (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 EURO HOUSE Going Global Moir Mac GABBAH HELL SCAPER(SLASHING MIX) L.E.D.LIGHT-G (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 KIDDY HIPHOP In Da Park Double Cheese OCEANIAN TRIBAL TRANCE INFINITE PRAYER L.E.D.LIGHT feat.GORO ELECTRO HOUSE Jaques Your Body(Make Me Sweet) 99 Mix Les Rythmes Digitals 提供曲 BOSSA GROOVE LA BOSSANOVA DE FABIENNE(BOSSA BOSSA MIX) staccato two-F (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 MASALA DANCE marlie-chang(k-delta-mix) Yuji Kano feat.sasazuka ittukenya CELTRANCE NORTH WALL5 JUNGLE PARANOIA MAX(FUNKY BLEEP MIX) 190 (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 BREAK BEATS Shake What Ya Mama Gave Ya(Skeewiff remix) Skank 提供曲 MIXTURE SHOWDOWN TO LIVE L.E.D.LIGHT VS. GUHROOVY fw/45 CLASSIC GARAGE Sing It Back(Can 7 Supermarket(Radio Edit)) Moloko 提供曲 SKA SKA A GO GO(PERFECT MIX) THE BALD HEADS (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 JAZZ ELECTRO stream Mikio Endo CARNIVAL Sunshine Dance(Latino YOKAN-Mix) Togo Project feat. Megu Scotty D. DRUM N BASS SUPER HIGHWAY(SUPER SUBWAY MIX) nouvo nude (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 GANGSTAR BREAKS Very Baad Man The Merchant Of Menace 提供曲 GAMELAN MINIMAL Z.O.E(gamelan minimal mix) Macky JAPANESE REMIX 金魚 DJ TAKAWO 提供曲 READYMADE MEGA RAVE ゲームの達人 Yasuharu Konishi WESTERN REMIX 荒野のおイモ屋さん DJ TAKAWO 提供曲 CUBAN GROOVE サナ・モレッテ・ネ・エンテ Togo Project feat.Sana CHINESE REMIX チャルメラ・ソング LOOP-X 提供曲 FUNKY RECYCLE ちり紙-Z DJ TAKAWO 提供曲
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/4646.html
beatmania THE SOUND OF TOKYO! 機種:PS 作曲者:多数 発売元:コナミ 発売年:2001 概要 「beatmania」シリーズの一つで、ピチカート・ファイヴの小西康陽がプロデュースしている。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 ビートの達人 小西康陽 I LOVE YOU 樋口康雄 A.O.R. 池田正典 サンバじゃない? 小西康陽ふかわりょう 夏170位 あ! ことりになっちゃった! TUCKER How to Scratch Part.1 2 水本アキラ manbotango no.5 コモエスタ八重樫 中華街大作戦 横山剣 GAME OF EXOTICA TAKÉ RODORIGUEZ BLAST OFF! 吉田哲人 a monkey scratches kyMasaki Kase THIS FLIGHT TONIGHT P ART SASANOOOHA Young Gun (Who is H H) 須永辰緒高宮永徹 サウンドトラック beatmania soundtracks*THE SOUND OF TOKYO! produced by KONISHI yasuharu
https://w.atwiki.jp/bemaniproleague/pages/13.html
BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2- beatmania IIDXについてのページです。 ドラフト会議 2022年春、BPLS2 beatmaniaIIDX部門(以下BPLS2IIDX)のドラフト会議に参加する42名の選手が公表された。 BPL2021に出場した24名のうち、不参加を表明したDOLCE.を除く23名+新規で選考された19名である。 BPL2021に引き続き2季目の開催にあたり、継続参加する6チーム(APINA VRAMeS、GAME PANIC、SILK HAT、SUPERNOVA Tohoku、ROUND1、レジャーランド)については、継続契約の制度が設けられた。継続契約する選手人数については特別なルールは公表されていない。 参加選手 BPL2021からの継続参加 UCCHIE MIKAMO SEIRYU WELLOW U*TAKA 1-PIN NIKE. PEACE RKS-32 KEEL KUREI DINASO KENTAN 54GAYA NORI CORIVE ANSA G* #MA3# HAL FRIP TENIN U76NER 新規参加 I6VV EXIT *WOOL* KIDO. 9MARYO CYBERX SANA9N 46 TATSU NCHO72 8S. 86* VELVET PPJT MAKO-G RAITO. RIOO RIN LOOT 第1巡 各チーム選択希望選手 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド UCCHIE(継続) RIOO MIKAMO(継続) SEIRYU(継続) RIOO RIOO U*TAKA(継続) 1-PIN(継続) 継続参加の5チーム(SUPERNOVA Tohoku除く)は、BPL2021からの所属選手と継続契約。唯一全選手をリリースしたSUPERNOVA Tohokuおよび新規参戦の2チームがRIOOを指名した。 抽選の結果、TAITO STATION TradzがRIOOとの交渉権を獲得。 各チーム再選択希望選手 GiGO SUPERNOVA Tohoku CORIVE VELVET SUPERNOVA TohokuからリリースされたCORIVEが、新規チームGiGOに指名され移籍となった。 SUPERNOVA Tohokuは新規参戦の選手からVELVETを指名。 選択結果 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド UCCHIE(継続) CORIVE MIKAMO(継続) SEIRYU(継続) VELVET RIOO U*TAKA(継続) 1-PIN(継続) 第2巡 各チーム選択希望選手 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド NIKE.(継続) NCHO72 PEACE(継続) EXIT WELLOW PPJT KUREI(継続) DINASO(継続) APINA VRAMeS、GAME PANIC、ROUND1、レジャーランドは引き続き昨シーズンの選手と継続契約。 SUPERNOVA TohokuはリリースしたWELLOWを再指名で呼び戻す形となった。 GiGO、SILK HAT、TAITO STATION Tradzについては新規参戦の選手からそれぞれ指名。 BPL史上初、重複が一切なく一度の選択で全チームの指名が確定した。 第3巡 各チーム選択希望選手 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド KENTAN(継続) I6VV 54GAYA(継続) ANSA 8S. TATSU I6VV G*(継続) APINA VRAMeS、GAME PANIC、レジャーランドは引き続き昨シーズンの選手と継続契約。これでAPINA VRAMeSはBPL2021からの継続参戦となる選手全員と継続契約となった。 GiGO、SUPERNOVA Tohoku、TAITO STATION Tradzについては新規選手からそれぞれ指名。 ROUND1はここで昨シーズンの選手をリリースし、新規選手のI6VVを指名。リリースされたANSAがSILK HATに指名され移籍となった。 抽選の結果、ROUND1がI6VVとの交渉権を獲得。 各チーム再選択希望選手 GiGO CYBERX 抽選から漏れたGiGOは同じく新規選手のCYBERXを指名。 選択結果 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド KENTAN(継続) CYBERX 54GAYA(継続) ANSA 8S. TATSU I6VV G*(継続) 第4巡 各チーム選択希望選手 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド 46 LOOT #MA3#(継続) NORI FRIP NORI MAKO-G U76NER(継続) GAME PANIC、レジャーランドは引き続き昨シーズンの選手と継続契約。これで2チームはBPL2021に参戦した選手全員と継続契約となった。 APINA VRAMeS、GiGO、ROUND1については新規選手からそれぞれ指名。 SILK HAT、SUPERNOVA TohokuはリリースしたNORI、FRIPをそれぞれ再指名した。 しかし、TAITO STATION TradzがSILK HATと同じくNORIを指名。 抽選の結果、TAITO STATION TradzがNORIとの交渉権を獲得。 各チーム再選択希望選手 SILK HAT KIDO. 抽選から漏れたSILK HATは新規選手のKIDO.を指名。 選択結果 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド 46 LOOT #MA3#(継続) KIDO. FRIP NORI MAKO-G U76NER(継続) ドラフト最終結果 APINA VRAMeS GiGO GAME PANIC SILK HAT SUPERNOVA Tohoku TAITO STATION Tradz ROUND1 レジャーランド UCCHIE CORIVE MIKAMO SEIRYU VELVET RIOO U*TAKA 1-PIN NIKE. NCHO72 PEACE EXIT WELLOW PPJT KUREI DINASO KENTAN CYBERX 54GAYA ANSA 8S. TATSU I6VV G* 46 LOOT #MA3# KIDO. FRIP NORI MAKO-G U76NER 文献 ドラフト会議 - beatmania IIDX | BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-、https //p.eagate.573.jp/game/bpl/season2/2dx/draft/index.html
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6282.html
beatmania IIDX 17 SIRIUS 【びーとまにあ つーでぃーえっくす せぶんてぃーん しりうす】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼動開始日 2009年10月21日 判定 良作 ポイント 新要素「CN(チャージノート)」キャラを前面に押し出したPARTYモード過去作を意識したボスフォルダjubeatとの連動待たせたな! beatmania IIDXシリーズ 概要 特徴 PARALLEL ROTATION APPEND STYLE(jubeat ripples連動) 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 音条の響、光条の輝。 概要 『beatmania IIDX』シリーズ18作目。 青色と銀色を基調とした、SFテイストでクールなデザイン。 イメージキャラクターは「戌」。おおいぬ座とかけたのだろうか? キャッチフレーズは「音条の響、光条の輝。」 DJ YOSHITAKA氏によると、サウンドコンセプトは「個性」だという。 特徴 CN(チャージノート)・BSS(バックスピンスクラッチ) いわゆる長押しノーツ。仕様や見た目は『KEYBOARDMANIA』のロングノーツに近いが、さすがに押すまで長さがわからないということはない。 CNは始点に加えて終点に判定がある仕様で、離すタイミングを間違えるとBAD判定になる。 BSSはノーツの間ターンテーブルを回し続け、終点で反対方向に回す。途中で回転が止まるとBAD。 CNやBSSノーツがある曲には、選曲バーの横にCNマークがつけられている。 新オプション オプション画面のレイアウトが変わり、画面中央に表示され、鍵盤を押すと詳細が表示される形式になった。 LEGACY NOTE CN導入に伴って追加された、AUTO SCRATCHや5KEYSと同じ系統であるASSISTオプションの一つ。CNとBSSが始点のみの通常ノーツに変化する。 CNが無い曲ではこのオプションを使ってもASSISTED CLEAR扱いにはならない。 SYMMETRY RANDOM、SYNCHRONIZE RANDOM DOUBLE PLAYモードでBATTLEオプションを適用中のみ使える専用オプション。 その名の通り、前者は左右対称RANDOM、後者は左右同配置RANDOM。 判定タイミング表示機能 PGREAT以外の判定を出したときに、タイミングが早いときには青文字で「FAST」、遅いときには赤文字で「SLOW」と表示される。 表示位置は4パターンから決めることができる。 SUDDEN+とLIFTの白数字が、次回クレジットに持ち越されるようになった。 LEAGUEモード 稼動約2ヵ月後に実装された。 「SCORE LEAGUE」「CLEAR LEAGUE」の2つが存在する。 4曲完全保障でプレー可能。 1クレジット内での同一選曲不可。 最初の2曲はランダム選曲になる。 EXPERTや段位と同じように、プレー中に変更できるオプションしか変更できない。 D~Sの5つに分類され、さらに3つのランクに分類される。 上位リーグになるほど高難易度になる。 初めは段位と対応し、各層の最下位からスタートする(*1)。 上位リーグに進出するには、規定回数プレーしなければならない。 所属リーグの更新は毎週月曜日に行われる。 対象は規定回数プレーしたプレーヤーで、昇格・残留・降格の3つに分類される。 昇格・降格ともにボーダーラインが設定され、それに超えているかどうかで判断される。 結果表示は更新日以降に、モードセレクト前に表示される。 楽曲更新は毎週水曜日行われる。 PARTYモード 現在のSTEP UPモードの前身となった初心者向けモード。SP専用。 初心者卒業を目的としており、3曲保障で最初は☆1から、進めると☆6まで登場するようになる。 本モード最大の特徴が会話イベントである。そのキャラクターを全面に推した異様な光景は、ラブプラスをもじって「デラプラス」と揶揄されていた。 もちろんこれはスキップすることが可能である。 プレー画面では、グルーヴゲージが観客の形になってたり、画面右側ではSDセリカ/士郎が登場する。 モード完走すると初心者卒業祝いとして楽曲「たからもの」が解禁される。 beat#2終了時に自動解禁されたが、それまで解禁待ちしていた上級者は多かったようだ。 PARALLEL ROTATION いわゆるボスフォルダ。本作ではIIDXRED~DJ TROOPERSの5種類存在。 各フォルダごとの出現前提条件を満たした上で、対応する旧バージョンフォルダ内の楽曲を3ステージで連続プレーし、EXTRAステージに進出すると出現する。 フォルダ内は、該当バージョンのデフォルト選曲BGM、選曲画面、フレームになる。 ただし旧バージョンフレームはあくまでもフレームのみの再現であり、スコア数字など細部に関してはSIRIUSフレームのものがそのまま使用されているため、100%再現されているわけではない(*2)。 最初にフォルダ内には、CS移植曲が2曲、リミックス曲が1曲用意されている。 フォルダ内の楽曲の譜面には、それぞれ条件を満たしてクリアすることにより「鍵」がつけられる。 3曲全てにつけると、鍵をつけた難易度に対するUNKNOWN曲が追加される。 各フォルダ計5種類のUNKNOWN曲すべてに鍵をつけると、リザルト演出と共にONE MORE EXTRA STAGE「Almagest」が登場する。 プレーした後、UNKNOWN曲から鍵が消滅する。 beat#2から、NORMALとHYPERを出現させることが可能になった。 楽曲に鍵をつける条件は、基本的は正規譜面+HARDクリア+高スコアで満たせるものであったが、最低ラインの詳細は特定できずじまいであった。 beat#2終了とともに自動解禁された。 APPEND STYLE(jubeat ripples連動) BEMANIでは久々の他機種連動であった。 まず、該当曲を「jubeat ripples」でプレーすることで、IIDXに解禁される。 jubeatをある程度プレーしてグレードを上げ、その該当曲を解禁させておく必要がある。ランダム選曲で運よく引く、ローカルマッチングでやらせてもらうという手段もある。 該当曲の3曲を全てIIDXでプレーした後、再びjubeatをプレーし、その後IIDXをプレーするとIIDXに新曲「AIR RAID FROM THA UNDAGROUND」が解禁。 上記4曲全てクリアすると、「Evans」が解禁される。 jubeat knit稼動時(10/7/29)に、e-PASS使用時に限り自動解禁された。 評価点 CNによるゲーム性の向上 ロケテの時点では判定が厳しかったこと、特に前情報を聞いただけのプレーヤーには悪印象だった。 従来では鍵盤を打つことを重視され、鍵盤を押しっぱなしにして離す操作に前例が無かった、というのが大きい。 しかし製品版では、判定がある程度緩和したことや、無理な使い方をしていないこと、意外と演奏感があること、などで多くのプレーヤーに受け入れられた。 CN複合譜面は新たな譜面傾向として確立され、今後のゲームのあり方に大きな影響を与えた。 作曲者側も、CNを意識した曲作りを行うというケースが見受けられるようになった。 ボスフォルダ演出 フォルダ内では過去作のBGMになり、フレームも過去作を意識したものになるという、過去作をプレーしてきたプレーヤーにとっては嬉しい演出になっている。 UNKNOWN曲はHAPPY SKYを除いてそのバージョンで登場した別名義による続編的な楽曲が多く、レイヤーアニメも含めて評価が高い。 特に、IIDXREDの「ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"」のレイヤーに登場するキャラ、通称「大犬のお姉さん(*3)」が人気を集めた。 このフォルダで使われている汎用ムービーは基本は同じで、フォルダによって色合いを変えているものになっている(*4)。ONE MORE EXTRAは紺色。 初心者へのフォロー PARTYモードは見た目こそアレであるが、IIDX初心者へのフォローとしては大いに貢献した。 選曲が限定されてしまうが、3曲保障で☆4~6のNORMAL、HYPER譜面をプレーできるというのはやはり大きい。 TUTORIAL、BEGINNERモードにも曲保障はあるが、BEGINNER譜面(☆3以下)しかプレーできない。 楽曲面 新アーティスト「PRASTIK DANCEFLOOR」氏と「Dirty Androids」氏が登場。 前者は初登場ながらEXTRA曲「Session 1 -Genesis-」を提供。以降の作品にも登場するSessionシリーズは高速BPMによるまさに音ゲー的なサウンドで、短い登場期間ながら鮮烈な印象を残した。 後者はbeatnation recordsの楽曲一般公募により発掘されたアーティストで、本作ではダフトパンクを思い出させるクラブ系サウンド「Last Burning」を提供。以降の作品でもハウスミュージックを中心に、低~中難易度でチャージノート(*5)による心地よい演奏感を味わえる、ハードコア・トランスといった主流とは異なるお洒落な楽曲を毎作品提供し続けており、現在ではシリーズを代表するアーティストの一人である。 「SUPER STAR 満-MITSURU-」のさらなる躍進 『15 DJTROOPERS』でデビューし、前作ではEDを飾った謎のアーティスト「SUPER STAR 満-MITSURU-」が本作の楽曲「She is my wife」では実写で楽曲PVに登場。最初は汎用ムービー……と見せかけてBPM変化の瞬間に合わせ満がドアップで登場→ダンスムービーという無駄に凝ったドッキリギミック付き。その上beatnation recordsのメンバーをバックダンサーとして引き連れている。ちなみに実際にバックダンサーを務めたのはRyu☆、DJ YOSHITAKA、Sota Fujimori、kors kの4人で、TAKAとL.E.D.は演奏担当。 ちなみにもう一つの楽曲「NEW SENSATION -もう、あなたしか見えない-」はジャンル名通りアイドルソングだが、アクティ・アリエスがSUPER STAR 満-MITSURU-のプロデュースでアイドル歌手としてデビューしたというぶっ飛んだ設定。ちなみにボーカリストの正体は過去作でも「Catch me」等で参加していたERi。 「Roots of my way!」「たからもの」といったIIDXドラマCD主題歌がゲームに収録された。 ゲーム内での表示は無いが、どちらも声優(前者は浅野真澄氏、後者は中原麻衣 佐藤利奈氏)が歌唱している。 賛否両論点 移植曲が多い 前述の通り、ボスフォルダ内ではUNKNOWN曲とONE MORE EXTRAを除くと全てCS移植曲とアルバム移植曲である(*6)。 これらは計15曲。さらに加えてjubeat連動などの他機種からの移植もあるため、移植曲が多すぎるという声も。 参考までに前作では移植は10曲程度だったが、本作は20曲近くある。 この頃はCSソフトや専用コントローラーの入手が容易だったため、CS移植曲にそこまで大きな価値が置かれてはなかった。 また、「CaptivtAte~裁き~(SUBLIME TECHNO MIX)」はリミックスというよりはマッシュアップな楽曲なため、DDのリミ枠に不満を感じるプレーヤーも。 PARTYモード 「たからもの」を解禁待ちせずに真面目に解禁しようとすると、上級者にとっては低難度譜面ばかりやらされる作業ゲーと化してしまう。 また会話イベントは、真面目に全て読もうとすると時間がかかるため、順番待ちのあるACでやるのは不適当だという声もあった。 問題点 ボスフォルダ出現前提条件について REDとDJTはスコアをつけた譜面数、HSはDJ POINT、GOLDはEXPERTコースのスコア登録で決まるものだったが、SP/DPで別カウントになっているために両方でプレーしたい場合はそれぞれのプレースタイルで条件を満たさなければならなく、SPでもDPでもボスフォルダに挑戦したいプレーヤーにとってはかなり面倒。 DDはプレースタイル別カウントではないが、「遠征エリア3エリア以上、または遠征店舗数10店舗以上」という条件であり地域によっては非常にしんどいものとなる。逆にゲーセンの多い都心部などなら数時間で満たせてしまう。 逆にゲーセンの少ない地方では県内の隅々まで設置店舗を巡る必要があるどころか設置店舗が10店ない県では自分の県だけでは満たせないこともあるためゲーム外の要因で解禁を諦めざるを得ないプレーヤーも多数いた。 遠征・店舗数による隠し曲は今までにもあったが、ボスフォルダの条件にされることはかなり疑問視された。 本作の反省が生かされたのか、以降の作品では行脚によるボーナスはトランメダルや、多少のゲーム内通貨程度の扱いに留まり、隠し要素の解禁に直接関わってくることは無くなった。ただし、行脚によって多少の解禁ボーナスを得られる作品もある。 高難易度CN譜面の乏しさ せっかく新しく追加された新譜面要素にもかかわらず、SP/DP共に☆12ではほとんど採用されていない。 唯一CNが存在するのは本作のワンモアである「Almagest」のみで、立ち位置はもちろん☆12最上位クラスである。 よって、CNの練習曲が非常に乏しい状況になってしまった。練習に使えるのはせいぜい☆11の同曲HYPERくらいしか無かった。 選曲BGMについて 本作では、リーグモードでリーグが昇格すると選曲BGMを獲得できるようになっているのだが、もし降格するとそのBGMがリストから消えてしまう。消す必要はあったのだろうか? 一応、設定中のBGMがリーグ降格により取得条件を満たせなくなっても、変更しない限りそのBGMを継続して使用することは可能。(変更したら即座に消える) 「quell~the seventh slave~」のポジションについて DP ANOTHER譜面が今でも最強クラスとして知られている当曲。これがCSから移植されたこと自体は評価できるが、その際DPにおいて以下の2つの問題を引き起こした。 ボスフォルダの条件達成について DistorteDのボスフォルダにおいて、CS移植曲の一つにこの曲が入ったために、大半のDPプレーヤーがANOTHERでワンモアどころかUNKNOWN曲を召喚できない事態になった。 鍵の条件はランクA+EASYクリアだと言われているが、並のDP皆伝プレーヤーでも達成できない条件である。 UNKNOWN曲の「G59」より圧倒的に難しいせいか、「quellに鍵をつけたらウィニングラン」なんて言われる始末。明らかな調整不足と言わざるを得ない。結果、大半のDPプレーヤーは解禁待ちを強いられた。 DP皆伝について この曲がDP皆伝2曲目に採用されたことにより、難易度が急上昇してしまった。 CSDDにおけるDP皆伝(*7)とは違い、1曲目に蠍火(*8)がいるという点もきつい要因だと言われている。 結局ACのDP皆伝にquellが採用されたのはこの一作のみで、以降の作品のDP皆伝には採用されなくなった。 総評 本作では新システム・新要素に積極的にチャレンジしたが、結果中でもCNはIIDXのゲーム性・音楽性を大きく進化させるものとなった。 PARALLEL ROTATIONはプレーヤーによっては自動解禁を待たざるを得ない状況になってしまったが、過去作品を踏襲したボスフォルダとして評価は高いものになった。 また当時は「奇数作は硬派」とよく言われていたが、本作はその通りのクールなデザインも好評の理由の一つになっている。 その後の展開 2010年9月に『beatmania IIDX 18 Resort Anthem』が稼動した。 SDはDJ YOSHITAKA氏からL.E.D.氏に交代。これに伴い、収録曲の方向性も大きく変化したが……。 PARTYモードはSTORYモードに変化し、上級者にも対応した。 jubeatの連動企画は次回作でも健在。 なお、jubeat(『jubeat knit』)は、IIDXのみならず多くのBEMANI機種との連動を行った。 本作のED曲「Vermilion」が収録された。ムービーも本作のシステムデザインを意識したものになっている。 2015年12月、PC版の『beatmania IIDX INFINITAS』がサービス開始となり、家庭でも本作の楽曲をプレーすることは可能になった。 当初はボリュームの少なさと楽曲解禁の重さ等の問題点で評価の足を引っ張っていたが、2019年以降は700曲以上のボリュームとResort Anthem以降の楽曲が遊べられる等の価値が増えた為、評価が上がった。 余談 本作からCS版が発売されなくなってしまったが、「DOMINION」と「Bad Maniacs」のみ、CS EMPRESSに先行曲として収録されたためCSでのプレーは可能である。 また、CS版が発売されなくなったことにより、残念ながら本作のインターフェイスやPARALLEL ROTATIONを再び味わう手段は途絶えてしまった。 HAPPY SKYでのCS移植枠であったANOTHER☆8の「サヨナラ・ヘヴン」だが、鍵取得の条件がズレ譜面なのにもかかわらず正規AAA+FCだったため多くのプレーヤーがUNKNOWN曲を出せず、「ヘヴン難民」という用語が誕生した。 『GOLD』で「Dreaming Sweetness」を提供し、今作GOLDのボス「mosaic」のアーティスト「Auridy」がRyu☆とDaiのユニット(要するにHHHの別名義)であることが判明した。「RyuとDaiのアナグラム」とのことである。 SIRIUSのオリジナルサウンドトラックにてリミックスコンテストが開催された。 入賞したxac氏の「Programmed Sun (xac Antarctic Ocean mix)」はサウンドトラックDISC 2に収録され、18 Resort Anthemにてプレイアブル楽曲化もされた。同氏は以降のBEMANIシリーズにおいても、数は少ないながら書き下ろし曲を提供している。 余談だが、xac氏は後に『SOUND VOLTEX II -infinite infection-』で開催されたリミックスコンテストでも「Virtual Sunrise (xac remix)」で入賞しており、本作同様kors k楽曲のリミックスで応募、入賞、プレイアブル楽曲化となっている。 ちなみに2018年にて氏は「Diverse System」という音楽サークルに所属しているという事が分かり、更に昔Xacla名義でBMSにて活動していた、元BMSコンポーザーであるという事が判明した。(*9) かつて携帯サイトで「She is my wife」の振り付け講座ビデオが配信されていた。 ラストの満の決めセリフ「最高にクールだっただろう?」に対して「最高にシュールでした」と返すのはもはやお約束。 現在このビデオは配信されていないが、その後当然のように『DanceEvolution ARCADE』に移植されていおり、この振り付けで踊ることができる。 「She is my wife」は他にも複数のBEMANI機種に移植されており、ムービーの存在する『Dance Dance Revolution X2』『DanceEvolution ARCADE』『BeatStream アニムトライヴ』では、機種ごとに若干編集されつつムービーも移植されている。 今作でご尊顔が開示されたSUPER STAR 満-MITSURU-の正体について様々な考察がされた。 ちなみに前作・前々作時点ではTatsh説が濃厚だった。(*10) 最初こそ「単なる替え玉ではないか」と言われていたが、djTAKAにて「ヤツは紛れもなく本物のSUPER STAR」というアナウンスにてTatsh説は消滅。作風やBEMANIの生放送での声、顔のホクロの位置等からTAG説が現在に至るまでの主流となった。 その後SUPER STAR引退後にTAGがアンサーソングのような楽曲を作る、TAGのバースデーイベントなのに何故かShe is my wifeが対応曲、TAGのパートのマッシュアップに何故か満の声が入っている等、もはや隠す気がないようなアピールがなされているのだが、公式的に発表はされていない。 一応TAGと満のツーショット写真は公式で存在……するが、その写真の満は誰がどう見ても別人。 セガの音楽ゲーム『CHUNITHM』で本作に収録された版権曲(『20 tricoro』で削除)である「MIRU key way」が収録されていた。(現在は未収録。バージョンは『STAR』から『CRYSTAL』まで) WORLD S END譜面では本作のSP ANOTHER譜面をほぼ完全再現している、本曲をプレーして取得できる称号が「SIRIUS」など明らかに本作を意識した仕掛けが用意されている。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/757.html
beatmania IIDX 18 Resort Anthem 【びーとまにあ つーでぃーえっくす えいてぃーん りぞーとあんせむ】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼動開始日 2010年9月15日 判定 シリーズファンから不評 ポイント 新曲は良曲揃い但しそれ以外はかなり不評シリーズ初の電子マネー対応収録楽曲のジャンルの偏りザルな管理体制、大量のバグ beatmania IIDXシリーズ 概要 評価点 問題点 解禁に関する問題点 その他の問題点 賛否両論点 総評 その後のシリーズ展開 概要 『beatmania IIDX』シリーズ19作目。 今作からe-PASS電子マネー「PASELI」に対応。 海外DJの楽曲を多数収録。 5鍵初期に楽曲提供を行っていたHIROSHI WATANABE、『DistorteD』以後退社しフリーとなったTatshが久々の楽曲提供を行った。なおTatsh氏は譜面の制作も行っている。 評価点 BEMANIシリーズらしく、曲の評価は非常に高い。 今作のONE MORE EXTRA楽曲「灼熱Beach Side Bunny」はラスボス曲としては珍しく底抜けて明るい曲調や、667枚という脅威のスクラッチ枚数を誇る高難易度のANOTHER譜面で話題に。 通常楽曲では「Mermaid girl」が人気に。現在はレギュラーと言っても他言ではない森永真由美のBEMANIデビュー曲とし、華々しく飾った。 上記2曲は今作を代表する楽曲という扱いか、多数のBEMANI機種に移植されている。 灼熱はIIDXを代表する曲としても扱われており、後に続編曲も作られた。曲と譜面はHAPPY SKYの冥に並ぶようなカリスマ性があると言っても間違いはないだろう。 後述する「perditus†paradisus」も不具合こそ酷かったが、楽曲自体の評価は高い。灼熱と合わせて後に段位認定皆伝(最高レベル)の常連曲になる等、曲と譜面は後世でも安定した評価をされておりイベント関連さえまともなら本作は良作のポテンシャルがあったと思われる。 版権の都合で削除されていたBeForU関連の楽曲が復活した。もちろん「LOVEvSHINE」はムービーも健在。 STORY解禁楽曲である「Eternal Tears」は楽曲やボーカルがツガル役の声優、釘宮理恵であることもさることながら、簡単かつ得点が出しやすい譜面で後作で登場する「得点を合わせて解禁」する隠し条件のお供に。 その影響でクリアレートが低くなりがち。またこの曲を上回るクリアレートを持つ☆12の場合、「釘宮未満」という謎のレッテルを貼られることに……。 『DistorteD』以降KONAMIを退社して制作から離れていたTatshが久々の楽曲提供。「reunion」は曲名の通り、楽曲・譜面・ムービー全てが氏らしい楽曲に仕上がっている。 DJムラサメ名義ではEXTRA楽曲「ANTHEM LANDING」を提供。今名義特有の「N→H→Aと曲が繋がっているギミック」ももちろん健在。 「南国リゾート」というモチーフやそれに基づいた楽曲・演出等は良い。 楽曲との絡みつきでいえば、Dirty Androids氏が「リゾートの表の顔」として「ノリノリなディスコ」をイメージした「Golden Palms」とともに「裏の顔」として「引きこもって遊ぶゲーム」「鞭を振り回す筋肉男」をイメージした「New Castle Legions」を提供。 残念ながら後者はPENDUAL時点で削除されてしまい、遊ぶことができない。 後にRootageで復活。譜面変更によりCNが搭載された。 前述の「ANTHEM LANDING」や「Kailua」「Tropical April」等、「リゾート」そのものをモチーフにした曲も多い。 前作「SIRIUS」が青を主体にしたクールでスタイリッシュだったデザインに対し、今作はオレンジを基調としあたたかみのあるデザインに加え、イロハとリリナをイメージキャラクターとして採用し、リゾート特有の暖かさなどをうまく表現できている。 解禁イベント「JAPAN TOUR」「WORLD TOUR」についてもそれぞれ解禁地点を意識した曲調・ジャンルになっており、解禁にかかるクレジットさえ目をつぶれば楽曲やテーマ性ともに噛み合ってはいる。 ただしJAPAN TOURの東京に当たる楽曲が後述の「ELECTRIC MASSIVE DIVER」なのは「東京→お台場→だいば→DIVER」というおやじギャグ並みに無理矢理感があるのだが。 復活曲の「Pink Rose」と「真夏の花・真夏の夢」は、新たにチャージノートを搭載した譜面を引っさげての復活。 特に「Pink Rose」はbeatmania IIDXに先駆けて長押しノートを搭載していた『KEYBOARDMANIA』からの楽曲で、元ゲームでも長押しノートが搭載されていたので、当時からのプレーヤーからは賞賛の声をもって迎えられた。 ただし、これらの復活曲はJAPAN TOURモードの解禁項目に含まれていたため自力で解禁する必要があったのが難点である(他の音ゲーは隠しで出ていたとしても稼動終期には無条件解禁される事が殆ど)。もっとも、他のツアーの項目に比べたら、必要なポイント数は少なかったのが救い。 前作SIRIUSではチャージノート譜面を作るための楽曲を搭載と言った形で試験的に運用されていた傾向があったが、本作からは新曲はもちろん旧曲や追加譜面にもチャージノートを運用する方針が決まり、これは最新作まで引き継がれている。従来の物量系譜面一辺倒だったIIDXの譜面傾向に多様性を持たせた点で評価されており、低難易度譜面でも押した感じや演奏感が得られるため概ね好評である。 PASELI支払いによるプレー方法の選択肢を増やしたこと。 特に、一定時間内なら途中終了しても何曲でもプレー可能なPREMIUM FREEモードは、上級者から好評だった。 問題点 本作の主な問題点は、解禁要素に関するものである。 解禁に関する問題点 TOURモード プレーするごとにDELLAR(Dに縦線)を獲得し、貯めたDELLARを任意のカテゴリへ注入することで、隠し曲やその他の隠し要素を手に入れることができる。 というモードなのだが…。 通常プレーでたまる量が15pt(*1)に対し、隠し要素の解禁に必要なポイントはかなり多い。それでいて新曲はN,H,Aの譜面別に解禁する形になっているため、全要素を解禁するのは苦行に近い。 1000クレジット貢いだだけじゃ足りないとまで言われるほど。 解禁順番が一本道で曲の解禁順番がほとんど選べない上に、これと言った演出もないためひたすらDELLARを貯めて注入する作業感が拭えない。 更にその一本道にカスタマイズパーツも混じっているためそもそも中々曲を解禁できないという事も。 ほぼ同時期に稼働していた『ポップンミュージック19 TUNE STREET』の隠し要素解禁モードは曲とカスタマイズの解禁を好きな順番でやることができた(流石にボス曲やエンディング曲は他の曲を全て出さないと解禁できないが) 一応、特定条件でボーナスポイントが入るのだが、その条件が 行脚店舗数[5店舗ごと、50店舗までボーナスが加算](ゲーセンが多い都心部ならともかく、地方民はちょっとした小旅行が必須) なお、今作よりPASELIに対応した関係か、クレジットを投入せずカードを挿入し暗証番号を認識させただけで行脚がカウントされてしまい、カードを挿入するだけでプレーせずに帰っていく人が続出。その光景はお焼香のようだと揶揄された。(もっとも、この現象もPASELIに対応したことで、コインフローの手順が変わったことによるバグであるとの見方が多い。) 撃墜数[10撃墜ごと、100撃墜まで](筐体内のTOPスコアを更新しなければいけないため初心者に優しくない。以前から解禁要素として恒例化しており軽く問題になっていた) 平日デイリーボーナス[月曜日~金曜日にプレーで獲得、※祝日もOK](休日にしかプレーできない社会人には優しくない) 等、救済措置はあるが殆ど一筋縄ではいかない条件のため、人によっては全くボーナスを獲得できないこともある。 その上、IIDXの携帯サイトの『IIDX Broadcasting!』第3回にて「TOURは稼動終了まで遊べるので、待っていてもお目当ての楽曲に出会うことはできません」というユーザーの神経を逆撫でするような発言が行われた。 これまでのシリーズ作品では稼働後期に隠し要素を全て開放してきた(いわゆる全解禁)が、この発言により今作は全解禁が行われないことが確定となった(*2)。 「これでは何のためのbeat #free(2011年3/3~[今までのバージョンでは隠し曲は全て解禁])なのか」と不満の声を上げるユーザーが続出したことは言うまでもない。 また今までほぼ無条件で使用できた「レーンカバー」や「爆発エフェクト」「ターンテーブル」をTOURモードで解禁させるという水増し仕様。 新しい「レーンカバー」等は全てWORLD TOUR(OTHER)に置いてあるが、1000pt~と高額。 WORLD TOUR(OTHER)の最後にある「カテゴリボイス MC MASSIVE-G」を解禁するためにはなんと35000pt(WORLD TOUR(HYPER)完走の二倍近く)必要。 2011年7月13日のアップデートにより、曲クリアは100pt、曲フルコンは150pt(稼働初期の10倍!)となり、さらにデイリーボーナスの獲得デラー量が増量され、平日だけでなく休日にも適用されるようになり、解禁はかなり楽になった。 ただしそれまでTOURを頑張っていた人にとっては涙目なアップデート。 ちなみに、アップデート後にゼロから全カテゴリゴールまで到達するためには130クレジット以上が必要となる。稼動末期の救済措置とはいえ、これなら他の音ゲーと比較するとそれほど厳しい条件とは言えない。 MISSIONモード PASELI使用時のみ選択できるモード。選択したノルマをクリアすることでDELLARにボーナスが加算される。 追加料金が必要な上に獲得できるDELLARが少ない(初期のミッションは平日デイリーボーナスより少ない)、さらにクリア済のミッションを選び続けると貰えるポイントが2回目で半減、3回目では1/4になるという仕様であり、やりこむ上級者にとっての見返りは非常に少ない。また、ポイントが多くもらえるミッションは総じて上級者向けであり、初心者~中級者は追加で必要なPASELIの額と見合う分のポイントを獲得することが非常に難しい仕様であったことも、問題点として挙げられる。 7月13日のアップデートにより上記の仕様は撤廃されたのだが、その一方で楽曲クリアで100pt・フルコンボで150ptという破格のインフレを起こしてしまったため、追加料金を払わず普通にプレーした方が効率よく稼げるという現象が起き、MISSION MODE自体の存在意義がなくなってしまった。 解禁に対するザルなロック(大量のバグ) 最後の解禁曲であるはずの「perditus†paradisus」とJAPAN TOUR解禁曲「ELECTRIC MASSIVE DIVER」がTOURイベント開始前に刹那的にプレーできてしまった。ちなみに稼動11日後の出来事である。 決められた5曲を1本のゲージでクリアするEXPERTモードの一部である、全国の人気曲を下位から順番にプレーする「GLOBAL RANKING」コース内の人気曲5位~1位をプレーする「PLATINUM」コースにて、「どうみても人気トップ20に上がりそうのない旧作の楽曲」が入っているコースが発見され、その中に先述の2曲が入っていた。その後KONAMIは深夜に「GLOBAL RANKING」コース自体を封印し、修正にあたることになった。 ラスボスの情報が流出してしまったことにより、本来のタイミングであるWORLD TOUR最後の解禁の際、期待感や達成感以上に肩透かし感や徒労感を助長する結果となってしまった。 ラスボスの曲そのものはbeatmania IIDXシリーズ、及びpop n musicシリーズ黎明記より活躍してきたdj TAKAとwacによる楽曲でありユーザー間の評価は概ね良好。それだけに、情報流出が非常に惜しまれる結果だったといえる。TOURモードの仕様の関係上、出現演出が存在しなかったことも痛いところ。 jubeatとの連動企画である「APPEND FESTIVAL」の連動隠し曲である「STELLAR WIND」が1日だけ条件を満たさなくてもプレーできてしまった。 翌日に修正されたため、これがバグであることが発覚した。しかし時すでに遅くこれらの解禁騒動は各掲示板やTwitterで祭り状態となっており、KONAMI側の管理体制への強い批判が浴びせられることとなった。 携帯サイトの管理もずさんな状態に近く、ミスにより連動企画「Lincle LINK」の隠し曲の難易度・ジャンルがすべて解禁前に発覚してしまった。 さらに、プレーはできないもののオリジナルコースにも組み込めてしまうという事態にもなってしまった。 また、稼働終盤になって難易度別にクリア状況やスコアを見られる機能が搭載されたのだが、「リロードする度に自分のものじゃないクリア状況やスコアが表示される」事態が発生した。この頃になるとプレーヤー達も頻発するバグに慣れてしまったのか事態の重さの割に反応が小さくなっており、いかに今作の出来が酷かったかを体現している。 そもそも、beatmania IIDXの携帯サイトに関しては以前からこのようなバグや不具合を多発させており、企業倫理自体が問われても致し方ないと言える。 また、なぜか一日早く、終了日の前日深夜0時にINTERNET RANKINGのbeat#2が始まってしまった。 このbeat#2には、JAPAN TOURで解禁対象となっていた復活曲(後述)が曲目として指定されているコースも含まれていたのを踏まえると、本作における杜撰な品質管理の一端が窺える。 現在における本シリーズの隠し曲ネタバレは悪くても"未公開の隠し曲がロケテアンケートやビンゴカードにて表示、又は設定できる"という程の小規模に収まっているが、本作から7年後のCANNON BALLERSでは7月にて当時まだ未公開だったIIDX AIR RACE楽曲の「Antigravity」やいくつかのLEGGENDARIA譜面が某所にてリークされてしまった。 追い打ちをかけるような、さらなる貢ぎイベント 次回作のbeatmania IIDX 19 Lincleで開催される、BEMANI各タイトル(REFLEC BEAT , jubeat , Dance Dance Revolution , pop n music , GuitarFreaks DrumMania XG)とのコラボレーション企画「Lincle LINK」が一足早く、Resort AnthemとREFLEC BEAT間で開催されることになったのだが…。 TOURモードの貢ぎが記憶に新しいさなか、beatmania IIDX側にREFLEC BEATからの移植曲を解禁させる条件がまたもや貢ぎ。詳細は省くが、IIDX側でのLincle Link楽曲を全て解禁させるためには、REFLEC BEAT側でプレーヤーレベルを100まで上げる必要があり、それだけで軽く300クレは下らないほどの金額をREFLEC BEATに注ぎ込まなければいけない。 この解禁条件を見たプレーヤーたちの反応が冷ややかなものであったことは言うまでもない。(逆にREFLEC BEATにIIDXの曲を解禁するのにも、それなりのクレジット数が必要な貢ぎ条件であり、さらにはIIDXをプレーしたことないプレーヤーにとっては鬼畜極まりない(*3)条件であった。) Lincleが稼働した後は、REFLEC BEAT側でIIDXの楽曲を解禁する条件は易しくなったものの、IIDX側で曲を解禁するための条件は緩和されておらず、REFLEC BEAT limelightのバージョンアップまではこのままであろう、というのが大方の見方である。結果として、beatmania IIDXとREFLEC BEATのどちらかしかやり込んでいない人にとっては負担が大きいイベントになってしまったことは否めない。 REFLEC BEAT limelightの稼働後は無条件解禁とはいかずとも、前作曲の解禁条件が比較的緩いこともあり解禁までに必要とするクレジット数は大幅に緩和された。全く手を付けていない状態からでも前回の1/4以下ぐらいで解禁できる。 更に2012年7月17日からlimelight側のアップデートによりジャンピングパステルくん機能発動により、limelightグラス1~8、REFLEC BEATグラス全て、jubeatグラス1にて大幅にライムが溜まり易くなった(大体1プレー2~3回で満杯になる)。その為REFLEC BEAT側での隠し曲の解禁なら数クレジット位で済むようになった。 余談ではあるが、その後Lincle稼働と同時に始まったjubeat copiousとのLincle LINKの内容は「共通の新曲1曲」と「片方の機種をプレーすると、もう片方の隠し解禁に必要なポイント(IIDX DELLAR , jubeat ACHIEVEMENT POINT)が少しだけ貯まる」、「毎日変わるイベント楽曲(IIDX・jubeat共通の楽曲)をプレーするともう少しだけお得」、「IIDXにjubeatから3曲移植」、といった軽い内容であり、前述の条件との落差にもはや突っ込む気力も失ったプレーヤーもいる。 その他の問題点 STANDARDモードでのプレー可能なレベルが減った。 IIDXシリーズは取得段位及びプレー回数に応じ、1st・2nd STAGEで選択できる難易度が段階的に増える仕様となっているのだが… 特にDPでは八段+100クレでも1st・2nd STAGEでは☆11までしか選曲できなくなってしまった。 スクラッチの判定について これまでのスクラッチの判定は回してから若干のラグが発生するという音ゲーにとって致命的な仕様だった。 というのも、昔からスクラッチは実際に回してから判定が出るまでの間に「遊び」があり、しかもこの遊びはターンテーブルのネジの締め具合が主となる筺体のハード上の調整で変わったりする、という謎仕様だった。遊びがある分早めにスクラッチを行う、気持ちはやめに回し始める、などの対策や慣れを強いられることになる。 そのため、スクラッチの数が極端に多い曲が不当に難しくなるという現象が発生していた。しかも今作のラスボス級の楽曲には、歴代最高スクラッチ数を更新して、更に24分の高速スクラッチを含む「灼熱 Beach Side Bunny」が存在していたため、その影響は非常に大きい。 この仕様は 当時のユーザーのほとんどが気づかなかった からか稼動終了まで修正されなかったが、次回作の『beatmania IIDX 19 Lincle』においてスクラッチの判定が大幅に改善され、その上で灼熱 Beach Side Bunnyをプレーした際の体感により、「よく考えたら前作のスクラッチの判定は変だった」などの声が浮上するようになった経緯がある。 解禁要素以外のバグ プレー中に突然強制的に本体再起動が必要になるという原因不明のバグが存在する。このバグは非常に危険なバグであるにもかかわらず、最終的に修正されることはなかった。 これがプレーヤー人口からしてプレー頻度が高くなる段位認定「SP八段」の対象曲(*4)をプレーする際にも発生し、稼働初期から強制終了が多発していた。 上記以外にも大量のバグが存在する。こちらのページを参照。 ただし大部分のバグは発生頻度は低く、かなり古い筐体でのみ起きた現象もある点に留意すべきだ。大抵の筐体でなら普通に音ゲーとしては遊べていた。本文筆者は当時1000クレ以上遊んでいたが一度も再起動バグは起きなかった。 段位認定の手抜き 今作の段位認定は前作SIRIUSの曲目と全く同じ段位が殆どで高段位のみ入れ替えされている。 しかも級に関しては全てSIRIUSのコースをコピペ(*5)。 級位プレーヤーが段位プレーヤーより少ないとはいえ、初心者に対してあんまりではないだろうか。 とはいえ、級位の曲を頻繁に入れ替えてしまうのは初心者に対して優しくないのではないか?という声があるのも事実である。 DPプレーヤーに対する配慮の不足 STORYモード(後述)選択不可、SPで取ったデラーボーナスの再取得不可。 賛否両論点 WORLD TOUR曲のジャンルの偏り TOURモード後半に該当するWORLD TOURの隠し楽曲は半分近くが海外アーティストによるハードコア系楽曲となっており、その手のマニア以外には肩透かしとなってしまった。そもそも初期収録曲の時点で、ハードコア楽曲が割りと多めだったのも原因である。 このジャンルはやや人を選ぶ曲が多いため、合わない人には徹底的に合わない(*6)。 この提供したアーティスト達は、ハードコア界隈においては世界クラスの大物DJが集っている。イタリアからはガバの大御所Art Of Fighters、UKハードコアのトップDJであるDJ Brisk、オーストラリアのナンバーワンハードコアDJ、DJ Weaverなど…。初期収録曲においても、フリーフォームというジャンルの生みの親であるkevin energy、イギリスでUKハードコアをメインに人気を集め、kors kとの親交も深い人気の若手DJ、JAKAZiDと、ハードコア方面においては超豪華なメンツを集めている。いずれの楽曲も「譜面をプレーした時の楽しさ」をちゃんと意識して作られた楽曲であり、それぞれの楽曲・譜面の人気やインパクトは強かった。 今作からサウンドディレクターとして着任したL.E.D.が、過去にサウンドディレクターを務めていた(*7)『beatmania IIDX 14 GOLD』の家庭用において、古くから世界中で活躍している日本人ハードコアDJ、DJ Urakenからの楽曲提供を受けた時の「コネ」がこの件のきっかけだったということを、後にbeatnation Recordsのコラムで語っている。何より彼自身がハードコア系が好みだったということも、このラインナップの要因としては大きかったようだ。 ハードコア以外の楽曲においては、beatmaniaシリーズにおいて多数のテクノ楽曲を提供していた“HIROSHI WATANABE”がデトロイトテクノ「LIFE SCROLLING」をひっさげて久々の楽曲提供を行ったこと、ハワイ担当としてkors kが提供したトランス楽曲「kailua」のCNを多用したテクニカルな譜面が強いインパクトを残した。 同じツアー=旅行をテーマとしたポップン11では幅広いジャンルだったのだが…何故ここまで偏った選曲になったのか(*8)。 専用ムービーの大幅減少 専用ムービーがある新曲が20、汎用+レイヤーの新曲が21、それ以外の新曲は汎用。 EXTRA ONE MORE EXTRA曲を除く解禁曲「全て」が汎用+レイヤーである。ムービー目当てのユーザーにとってはボリューム不足と感じてしまう内容であることは否めない。「Lincle Link」解禁曲は「Thunderbolt」以外はレイヤーすらついていない。 そのレイヤー自体もただイラストや写真をスライドさせているだけだったり、実写映像に文字を入れただけなど、動きが少なく手抜きと思われるようなものが多い。 ミスレイヤー付きの楽曲に至ってはたったの4曲。 JAPAN TOUR、WORLD TOURの新汎用はalo氏によるクオリティの高いムービーではあるのだが、JAPAN TOURの汎用ムービーはかなり攻撃的で派手なムービーであり、JAPAN TOURの一曲目と二曲目に致命的にマッチしていない。 ちなみに今作にはラスボス級の曲が2曲あるがこちらも両方汎用+レイヤーである。 しかし、これはWORLD TOURの豪華な外注アーティスト達を呼ぶためにムービー発注用の予算を削らざるを得なかった、とも予想できる。 DDRからの移植曲「SABER WING」はオリジナルの超時空戦闘機が登場する特徴的なムービーが原作にあったのに、今作ではアス比の問題もあり汎用ムービーだった。 そのため、原作を知らないとジャンル名の「SHOOTING WALTS」の意味が通じないという自体に。(*9) 一応次々回作でムービーが導入された。 STORYモード 前作で初級者向けとして用意されたPARTYモードの改良版。 プレーヤーの腕前に応じて難易度を選択でき(レベル1だと初心者向けのビギナーが遊べる一方、最高レベルの5では最終的に☆12の曲のみになる)、幅広いプレーヤー層が実力相応の譜面で遊べる仕様になった。 だが、このモードをクリアしないと解禁しない楽曲もあるため、やっぱり貢ぎゲーか…という声も少なからずあった(前作のPARTYモードでも同様の解禁曲はあった)。 beat#3で解禁され普通にプレーできるようになった分TOUR曲よりは相当ましなのだが…。 ちなみに解禁されるのはラジオドラマCDの主題歌。もちろん声優が担当しており、1曲はツガル役の釘宮理恵、もう片方はイロハ役の植田佳奈とリリナ役の能登麻美子と興味がある人には豪華なメンバーとなっている。 前作のPARTYモード同様楽曲プレーの前後に(いわゆるギャルゲーのような)会話パートが入る。これが前作のそれよりも遥かに長く、スキップせず真面目に読むと楽曲プレーと同じくらい時間がかかるほどの内容量だったため「家庭用でやれ」といった声も見られた。 このモードの初心者から上級者まで幅広くプレーできる仕様は次作の『Lincle』にて初心者向けのBEGINNERモードを吸収し、さらにDPにも対応した「STEP UPモード」として残存することになった。 何故か今更「恋愛レボリューション21」をリミックス。 BEMANIシリーズでも新旧のメジャーな版権曲を収録することはあるが…若干誰得感が否めないのが正直なところ。 ちなみにIIDXの版権曲はどんなに原曲が有名でかつプレー回数が多くても3作品位で削除されることが殆どである(*10)。 更にBEMANIシリーズのサントラの魅力の一つである、ロングバージョンの貴重な枠をこの曲が使ってしまったために更に誰得感が増してしまっている。 一部のプレーヤーからは「このご時勢にあえてモーニング娘。を入れる姿勢は評価する。」、「譜面は楽しい。」という声もちらほらあるのが救いか。 APPEND FESTIVALの移植チョイス 他機種にはjubeatの人気曲やボスポジション曲が移植されていたため、ハードルが上がりプレーヤーも大いに期待していた。 しかし、そんでもって最後に移植された楽曲「Love v km」は、特に楽曲はそこまで好評でも無ければ、譜面もそこまで評価は良くなく、ガッカリする声が多くなってしまった。 ちなみにこの曲の解禁日は2011/3/11で午後に東日本大震災が発生し、不謹慎ながら現在もネタにされている。 前述のELECTRIC MASSIVE DIVERがとてつもなくうるさいことが話題になった。 この曲が該当するガバというジャンルから考えれば全く問題はないどころかむしろ歓迎されるべき本格的な楽曲だが、ゲームセンターという様々なゲームの音が飛び交う環境にあってさえ「あまりにうるさすぎて何の音を叩いているのかわからない」という批判の声が一部のユーザーから上がった。 一番難易度の低いNORMAL譜面の構成は、この大音量のガバキックとは別のパートをメインで演奏するため、初見はほとんど目押し状態。 サントラでは他楽曲と比較してキックの音量は大きいものの、適正な音量に修正されている。このため、音量バランスの設定ミスではないか?との説も一部では囁かれている。 相変わらずなDDR移植譜面 DDRから『SABER WING』が移植されたのだが、原作にあった速度変化のギミックをほぼそのまま移植したために演奏以前に覚えゲーと化した。 IIDXはプログラムの仕様でBPMを0にすることができず、DDRとはゲーム性そのものが異なる。その上原作もこちらと同じくインフレが甚だしい作品であったために、いくら何でも度が過ぎるという声が多かった。 急激な速度変化かつノーツ密度も多めであるにもかかわらず、難易度はなんと☆11である。同レベル帯でもかなり厳しい部類に入る。 それも味と見るプレーヤーもいるにはいるが……。 総評 シリーズ初のe-PASS電子マネー「PASELI」対応作品であったが、電子マネー贔屓の仕様や、要素解禁に関するバランス配慮の欠如および管理体制のいい加減さが浮き彫りとなってしまった。 中でも「perditus†paradisus」の解禁ミス騒動の件はその最たる一例と言えよう。過去のBEMANIシリーズはもちろん、音ゲーの歴史の中でもここまで粗末な解禁は類を見ないレベルである。 また無条件解禁を無くしたり、貢ぎ要素の強い連動イベントを追加した結果、やりすぎとも言えるほどの金銭的負担をユーザーに強いることになってしまった。 総じて、解禁の苦痛さ、大量のバグ、管理のずさんさなどが相まって、「曲しか褒められる所が見つからない」と言われてしまうほどの出来になってしまった。 ただしデフォ曲+旧曲に関しては安定して遊べたため、隠し曲やイベントにこだわらなければ音ゲーとしては普通に遊べるレベルである。 加えて楽曲自体も偏りこそ目立つものの、「曲がいい」どころか『IIDXを代表するような傑作』が揃っている。 今作の反省点は次回以降に活かされることになり、メインイベントで異常なまでの貢ぎが要求されることはほぼ無くなり、重要な楽曲がネタバレされることも無くなった。 上述の楽曲の評価点を含め、今作は良くも悪くも後に大きく貢献することになった作品も言える。 その後のシリーズ展開 次回作の『Lincle』でもDELLAR制度が続投することとなり、今作の貢ぎに耐えてきたプレーヤー達は稼動前の時点で強い不安感に苛まれることになる。 しかし目も当てられないものだったDELLAR制度は大幅に改善が施され、カスタマイズやイベント用アイテムのために使うものになった。 Resort Anthemほど貯まりにくいわけでもなく、初心者から上級者まで効率よく稼ぐ方法があり、カスタマイズアイテムの必要ポイント額も比較的理不尽な額ではないので、批判意見は大きく減少した。 またシリーズお約束の「ボスフォルダ」システムが「楽曲解禁イベント」として変化。全解禁にはそれなりのクレジット数が必要なものの、本作よりはだいぶマシ。 なおLincleでは「DELLARで隠し曲解禁」という概念がなかったというのもポイントだろう。ただし、ボスフォルダに存在する楽曲の「通常選曲画面への常駐」にはDELLARが必須となり、本作同様に自動解禁されることはなかった。プレー自体はボスフォルダに入ればできるのだが。 加えてLincleより実装された「クプロ」というアバター要素のカスタマイズパーツ購入という新たな使用用途が生まれる。 クプロというシステムは稼働初期には抵抗を感じるプレーヤーの声こそあったものの、その可愛らしさと自由度の高さに魅入られたプレーヤーは徐々に増加していった。 現在では多くのプレーヤーに受け入れられ、格好良く仕上げるもよし、萌え系で性癖を晒すもよし、ネタ系で笑いを狙うもよしと各ユーザーの表現が広くできる自由度の高い要素になっている。 Lincleでもバグこそ発生したものの致命的なものはそれほどなく、ましてや「隠し曲の解禁バグ」というお粗末すぎるバグなど発生しなかった。 次々作の『tricoro』でも、DELLAR制度はLincleの仕様をほぼ引き継ぎ続投。その他にも解像度上昇、オプションへのメス入れなど各種機能の強化など開発陣の改善の意欲が見られる。 ただし、『tricoro』のDELLAR制度はLincleと同様イベントへの依存が大きい物だったが、tricoroのイベントはその全てが期間限定であったため、稼働末期やイベント未開催時ではResort Anthemとほぼ同様にたまりづらくなってしまった。 また、『tricoro』ではハードウェア依存による不具合がいくつか生じている(*11)。長期シリーズ故に、製造時期が異なる筐体やモニターの組み合わせが多数混在することが一因と思われるが、今後シリーズを存続するに当たってはこの部分が品質管理上の課題になる事は避けられないであろう。 『tricoro』以降の作品の多くでは、従来のボスフォルダ形式のイベントに加えて本作のWORLD TOURの様な非ボスフォルダ形式の解禁イベントが混在する様になった。 『tricoro』以降で登場した非ボスフォルダ形式の解禁イベントは、いずれもDELLARを用いない物に留まっていて、妥当といえば妥当である。